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「…あのなぁ」

「お願いだよぉおおお、一生のお願いだよぉおおお」

「一生のお願いこんなところで使っていいのか…」

「馬鹿たれ、こんなところってなんだ、今だからこそ使うんだろ!!」



浴衣を差し出しながら言うと、中也ちゃんはあきれながら困った顔をした



「まぁ…別にいいけどよ」

「神ですか」

「人だ」

「言葉のあやだってば」




「一寸待ってろ」っていって中也ちゃんは


洗面所に入って行った



うふ、うふ、うふふふ


楽しみだなぁ、楽しみだなぁ、今日の為だけに携帯のアルバムいらない画像全部削除して容量開けててよかったなぁ



そんなことを思いながら私も身軽になろうと、仕事服から比較的ラフな服に着替える



「着たぞ…こんなんでいいのか?」



はっっっ…!!!((心臓発作




「わが人生に一切の悔いなし…」

「いつの時代だよ」



いつも全身黒ずくめの中也ちゃんだが、清楚な白も絶対に似合うと思って選んだ浴衣



白をベースにした生地に淡い水色で沙綾型の模様が施されたものだ

いつもの重々しく、高価な感じの黒とは違い、さっぱりして涼しそうなカラーを選んだ



元美大生のセンスと言い嗅覚と言い…




「大当たり…」

「何言ってんだよ」


帯はもちろん紺色で決める、補色に近い色を合わせることでコントラストが目立ち形が決まり易い




本音を言うと中也ちゃんの腰のラインが目立ちやすくなるから選んだんだけどね(真顔)






「手前はきねぇのか?」

「浴衣?着ないよ、中也ちゃんだけで十分」

「ほ〜お…」

「待って、何その反応」

「なんでもねぇよ、ちょっと寄るところが増えただけだ」

「ねェ待って、どういう事!?」

「手前は先に入ってろ、姐さんと樋口と銀がさっきもう行くって言ってたからな、多分もう温泉だろ」

「混浴…」

「じゃねェって!!」



ちぇっ…とわざとらしく舌打ちして見るものの中也ちゃんは一向に引く気が無い



渋々諦め、女湯の入り口をくぐる





「ありゃ?樋口ちゃん、銀ちゃん」

「Aさん!丁度良かったです、私たちも今から入るところでした」




わぁ〜美人さんがいっぱいいる〜(遠い目




ていうかみんなでけぇな…どこがとは言わないが




「姐さんは??」


私がそう聞くと銀ちゃんは無言で温泉の入り口を指さした



「姐さんは温泉が好きだもんねェ…私たちも入るか」

「行きましょう!」




そういって私たちは温泉の扉をがらりと開けた

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奏翔 - 続きって書かれますか?更新待ってます! (2023年3月6日 23時) (レス) @page22 id: 49dd49021f (このIDを非表示/違反報告)
桜奈(プロフ) - 中也ちゃあああああぁぁぁん!?!?!?!?!?もう好き…えっ…?ホウ酸さんの中也ちゃん(夢主ちゃんのが移った)毎度毎度かっこよすぎません!?!?えっ…可愛いけども…((手前は誰と話しているのだか……もう好きです…これからも頑張ってください!!!!!! (2021年9月6日 18時) (レス) id: dc83ff49fd (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - さうさん» グサッと行ったならめっちゃ嬉しいです!!ありがとうございます! (2020年12月13日 8時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
さう(プロフ) - 最後のオチが心にこう、グサッと、グサッと来ました!!!好きです!! (2020年12月12日 20時) (レス) id: 1a87c21f54 (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - ベネさん» ありがとうございます!!ベネさんもお気をつけて (2020年10月9日 15時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホウ酸 | 作成日時:2020年5月30日 10時

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