身長が低くても！！マフィアでも！！愛すべし！！！！2【中原中也】

推し51 ページ18

「宿泊費代わりに使い分まで押し付けられたわ…のう、A」


相変らずムスッとして目を合わせずそっぽを向いている





そんな俺たちを首領は見て、困ったように笑った



姐さんは懐から一つの茶封筒を出して、首領に差し出す




「探偵社の社長から、茶会の誘いだそうじゃ？？」

「ほう…そうきたか」



そういって首領は何やら意味深な笑みを浮かべてそういった






◇





「ようこそ首領」

「四年ぶりだねぇ…私が上げた外套は、まだ使っているかい？」

「もちろん…焼きました」



開けた広場の様な所



黒蜥蜴と私を連れて森さんはここに来た




白昼堂々探偵社とポートマフィアが密会をしているなんてことが政府の上層部に知れたら、彼らはきっと泡を吹いて白目をむきながら倒れるだろう…




「ポートマフィア首領、森鴎外殿」



どこからか、威厳のある口調が聞こえる



「武装探偵社社長、福沢諭吉殿」




緊迫した雰囲気があたりを包み込む中、両組織の長は互いにひるまず前へ進み出る



男の友情、固い絆、いいねぇ〜青春だねェ〜((





「ついにこの時が来たな」

「ヨコハマの二大異能組織のトップが、こうして密会していると知ったら政府上層部は泡を吹くでしょうね」


ついでに白目もむいてね



「単刀直入に言おう、探偵社のある新人が貴君らポートマフィアとの同盟を具申した」

「ほう…」

「私は反対した、非合法組織との共同戦線など、社の指針に反する

だがそれはポートマフィアに何度も撃たれ、切られ、角明かされたものからの提案だ



言葉の重みが違う、故に組織の長として耳を傾けざる負えなかった」



敦君か…



福沢さんは渋々といったような顔で話を続ける




「お互い苦労が絶えん立場ですな…」


薄く微笑みながら森さんはそういった




「結論から言う、同盟ならずとも一時的な停戦を申し入れたい」

「ふっ…シェリングを読まれたことは？ナッシュ、キッシンジャーは？」

「いずれも戦略論の研究家ですねェ…昔誰かさんに教え込まれた」


現在進行形で叩き込まれてますが？？



「孫子なら読むが？」


ふっるいな福沢さん





「国家戦争と我々のような非合法組織の抗争には共通点があります。

協定違反をしても罰するものがいない、停戦の約束を突然ポートマフィアが破ったら？探偵社が裏切ったら？


損するのは停戦協定を信じた方のみ、先に裏切った方が利益を得る状況下では限定的停戦は成立しない」





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