推し44 ページ11
「しかし腑に落ちないねェ…森さんがこんな茶番に人員を裂くとは…」
「失礼ですね…今回の一連の作戦はすべて私が担当しています
なにか文句でも??」
「い〜や、ないよ?」
太宰さんは両手を左右に広げて首を振る
すると彼は突然深刻そうな顔をした
「待てよ…?Aちゃん、さっき一つ目はって言ったよね?」
もう気づいてしまったのか…もうちょっと時間稼げると思ったのに
太宰さんの顔が見る見るうちに険しくなる
「本当の目的は何だい??」
「教えてあげましょうか…」
そのとき私はきっと心底たのしそうな顔をしていただろう
「太宰さんを守る為ですよ」
「守る為??」
「森さんは”Q”を座敷牢から解き放ちました」
「なっっっ!!!!」
太宰さんが絶望しきったように、大いに驚いたように目をこれまでかというほど大きく見開いた
「馬鹿な!!何を解き放ったか分かっているのか…あれは、敵も味方もすべて滅ぼす歩く厄災だ…」
「闘争を制する為ならば…ポートマフィアは手段を選びません、ですがあなただけは守りきらないと行けない…」
「なぜ”Q”が座敷牢に封印されたと思う??異能力の中でも最も忌み嫌われる…精神操作の異能力者だからだよ…」
Qちゃんも本当にかわいそう
彼はただの男の子なのに…異能力によって憎まれる運命しかたどってこなかった
「なぜこの件にAちゃんを送り込んだ??」
太宰さんはそれが疑問の様だ
「なぜってそれは…私がQちゃんと仲がいいから…Qちゃんに好かれているから…
もし私が傷ついたら、Qちゃんが躊躇なく力を使えるようにする為ですよ」
怪しげな目で太宰さんを見上げると、太宰さんは悔しそうに唇をかんだ
「”Q”の呪いが発動したものは幻覚に精神を侵され、周囲を無差別に襲う
呪いを発動させる契機は、呪いの根源たる人形が破壊されることだ…
ただし人形が破壊された時呪いを受けるのは受信者のみ、受信者になる条件はQを傷つけること、受信者の体には誰かにつかまれたようなあざが浮かぶ…判別は容易だ」
一通りの説明をした後太宰さんは再び引っ掛かりに気づいたようだ
「ん?先程Aちゃんは、私を守る為といったね?」
「はい」
太宰さんは私の顔をじっと見つめ、はっと飛ぶように顔を上げた
「しまった!!!」
そういって彼はすばやく身をひるがえし元来た道を戻っていった
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琥月(こづき)(プロフ) - ホウ酸さん» わぁお 真逆の同じ身長w (2020年5月27日 5時) (レス) id: 28a617331c (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 琥月(こづき)さん» あwちなみに私も同じですwww (2020年5月26日 6時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
琥月(こづき)(プロフ) - ホウ酸さん» そして主人公ちゃんと身長が同じです(笑) (2020年5月25日 21時) (レス) id: 28a617331c (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 琥月(こづき)さん» 愛を叫ばせてるだけです!!それは嬉しいですねありがとうございます!!!! (2020年5月25日 21時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
琥月(こづき)(プロフ) - ホウ酸さん» 主人公ちゃんのキャラ好きです! (2020年5月25日 21時) (レス) id: 28a617331c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ホウ酸 | 作成日時:2020年5月19日 18時