何も知らないくせに【歌い手】

9…強がり ページ11

side まふまふ



ショッピングモールからでて、家への帰り道









僕の手を握っている小さな手はまだ、小刻みに震えている









ま「……強がり」








ぽそっとでたその言葉にAは止まった









『…強がりだよね…でも私は変わりたいの……変わらないと









あいつら2人に……全ての居場所をとられる』







ギュッと僕の腕をつかんでいるAの手に力が入った









Aはゆっくり僕の方を向き









目にうっすら涙を浮かべ









ニコッと笑いながら







『…もしかしたら、まふにも危害が加わっちゃうもん…』









ほんとに…変なところだけ優しいんだから…









ま「A？そうやって、一人で抱え込んでるんでしょ？






あのね？僕的には頼って貰ったほうが、黙って我慢されるより何億倍もいいの









頼っていいんだから…」









Aは、ポツリと涙をこぼしながら





コクっ









っと頷いた








ま「うん、じゃぁ家行こうか！」






ーーーーーーーーーーーーー☆*。☆*。


まふ宅玄関




ま「あれ？なんか僕の家の玄関の前になんかいる？」








『まふ！見えないの？！いるじゃん！









はんぺんと犬と狸がいるじゃん』





「「「おい」」」







ま「ほんとだぁー！あれ？なんで擬人化はんぺんと、狸と本物の犬がいるのー？」









さ「本物の犬ってひどくね？！」






そ「はい、はんぺんではなくそらるさんです」





う「いや？！…たぬ…た…たぬき…間違ってないけどぉぉぉ？！」









ま＆貴「「近所迷惑」」






さかうらそら「「「すみませんでしたーーー！」」」








なんで、うちの前にいるのか分からないけど、可哀想だから家に入れてあげたよ…




仕方なく((強調))

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