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14話 ページ15

敦side



太宰「此れが…私とAが探偵社に入った理由だよ。」



太宰さんはそう云った。



太宰「本当は…どういう経緯で織田作とAが出会ったのかを話したいけど…Aの過去話になるからね…」



まだ明かされないAさんの過去…



二人の過去だって簡単に周りに話せるものじゃないのに…



僕は拳を握り締めた。



敦「太宰さん…この話を聞くだけで…僕はとても苦しいと思いました。太宰さんは友達を…Aさんは恩人を亡くしたのに…どうして…そんなに強くいられるのですか…?」



僕はそう訊いた。



太宰「今日の敦君は質問が多いね…別に…私達は強くない。私は…Aに支えて貰えたから…」



太宰さんは優しく微笑んだ。



余程…Aさんが大切なのだろう…



太宰「さて…敦君。行こうか。」



太宰さんは外套のポケットに手を入れそう云った。



敦「行くって…何処に…」



僕がそう訊くと太宰さんは何時ものように笑った。



太宰「Aの処にだよ。探偵社の皆でね…其処に居るんでしょ、皆さん!」



太宰さんがそう云うとドアの中から他の皆が出てきた。



大方、僕達の話しを盗み聞きしていたのだろう。



皆、申し訳なさそうな顔をしていた。



太宰「さて…ポートマフィアの拠点に入るのは容易じゃない。ちゃんと作戦を立てて行こう!」



探偵社の皆も『当たり前だ』と云わんばかりに頷いた。



其れから数日間、Aさんを連れて帰る為の作戦会議が行われた。



まず、拠点に入る為に谷崎さんの『細雪』で姿を隠す。



太宰さんが近いうちにポートマフィアの下級構成員の写真を手に入れるそうだ。



そして中枢に達したら細雪を解除し下級構成員を倒しAさんの居場所を吐かせる。



そして…やっぱり忠告されたことがある。



太宰「分かっていると思うけど『死神』には気を付けて。幾ら与謝野女医(せんせい)が居ても無理だ。」



Aさんの異能力『合わせ鏡』…



その1つの『死神』…



その他にもAさんは異能力を模倣(コピー)してくる…



芥川の異能力『羅生門』がくるかもしれない…



気を引き締めないと…



皆同じ事を思ったようで顔が強張った。



_______月明かりの綺麗な今宵________



作戦…決行_______________

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本ニャン(プロフ) - hiさん» ありがとうございます。受験と両立出来るように頑張ります! (2017年10月9日 9時) (レス) id: 014e2025ab (このIDを非表示/違反報告)
hi - 凄く楽しかったですこれからも頑張ってください (2017年10月9日 9時) (レス) id: 8a1cd5ab5f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:本ニャン | 作成日時:2017年1月3日 13時

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