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ヒーロー科は入学式すら出ないらしい。
基礎値を見るのだろう、勿論私が朝から轟を見る事はなかった。
私は入学試験は一位で入学。間違えたのは総合して1問だけだった。
だから先生からも生徒からも一目置かれる。初日から私は此処の優等生だ。
普通科、e組。
「あ、あの…すみません、これ、落としましたよ」
『…ありがとうございます』
下校中、学生証を落としたらしい。
もじゃもじゃ頭の冴えない顔をした男の人に拾ってもらった。
あ、此奴ヒーロー科か。
なんて思ったり、じゃあ、轟と同じクラスかもしれないな、なんて。
グイッ
「…え、っと」
『…あ、』
気付いたらその人の鞄を掴んでいた。
驚く両方。
『…す、みません。つい……』
「あ、いえ」
『………と、どろき焦凍って、居ますか。貴方のクラスに』
「…え？……えっと……」
『紅白頭の、左右で色が違う目の…』
「ああ、はい」
『…っ……』
「…？」
『すみません、学生証ありがとうございました。さようなら』
「あ、はい…」
走るようにして逃げる。
少しびびった。轟を追いかける私に。
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riri - 別に轟くんから拒絶されたわけではないのね (2020年5月4日 19時) (
レス) id: 8cc0d1fd37 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 面白いですっ！！ (2019年8月26日 21時) (レス) id: 1e9e12a8ed (このIDを非表示/違反報告)
漓娜(プロフ) - 好きっっっ (2019年6月5日 19時) (レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浮世 | 作成日時：2019年5月19日 11時
