悪女、楽しんでみようと思います。

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好き、私が、？推しを？？？

いやいや推しと好きは違うのでは.........？

うん絶対違う、なんかこう.........上手く言えないけど.......

とりあえずなんか違う。

うんうん、と1人で頷いていると、
周りが少しザワついていることに気がついた。


「どうしてあいつはまだ立ってる.........」

「神楽を踊り終わってから.......
普通に意識を保てるなんて、そんなはずは........ 」



あぁ、そうゆうことか、とすぐに理解した。

私が神楽を踊って、
呪力をまぁまぁ消費しているはずなのに意識を失わない。

出来損ないであるはずの生贄がなぜ、と
親戚は全員思っているのだろう。

神楽坂Aはもう出来損ないじゃないのだ。

神楽坂家にそれをしっかり見せつけた今、
もうここに用はない。


「.........生贄の神楽は終了しましたし、
私は高専に戻ります、任務がありますので」


失礼します、と親戚に頭を下げ、広間を出る。

チラリと振り返ると、
親戚の悔しそうな、呆然とした表情が見えて、
少し笑えたのは内緒だ。









「やっぱこれが1番だよねぇ。」


動きにくかった十二単を脱ぎ、
綺麗に結わえてあった髪はいつも通り下ろした。

化粧も落としてさっぱり、最高。

神楽坂家の門をくぐり、外に出る。




「Aー！綺麗だった！」

「しゃけしゃけ！」

「似合ってたなぁ、十二単」

「確かに似合ってたな、別人だった」

「あんな綺麗な舞できるなら言いなさいよ」

「.........綺麗、だった」




「みんな！！！！」


外には仲間がみんないて。

なんだかとても安心した。




「A、綺麗だったよ。頑張ったね」


「ご、五条先生.........」





.........五条先生から言われる綺麗は、
なによりも嬉しいかも、なんて思ってたりする

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