私の親友、悪女です。

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あの試合でのことを

見ていてクスクス笑っていたこいつらが、

助けもせずただ見ていただけのこいつらが、

死ぬほど憎い。


やり返してやりたい、どこかで復讐を、

なんて思ってもそれを行動に移すなんて出来なくて。


黙ってバレーを辞めるしか方法がなかった。


でも全てを諦めるなんて出来なくて、

遠くの学校でマネージャーをして。


また当たり前が戻ってきたと思ったのに。


「また杏樹を壊す気！！？ふざけんなよっっ！！」


怒鳴りながら美亜たちに掴みかかろうとするが、

私は黒尾先輩に体育館の外にだされ、

バレーボールを持って震えていた杏樹は

夜久先輩に外にだされたみたいだった。


ずっと私と怒鳴っていた加蓮ももう外に出されたらしい


体育館の扉が閉まる直前見えたあいつらは、

ニヤリと笑っていた。







黒「落ち着いた？」


心配そうにそう聞いてくる先輩。


手を引かれて連れてこられた先は保健室だった。


「すいませんでした.........」


先輩の顔も見ずに、下を向いたまま小さな声でそう言う


黒「いーよ別に、まぁはじめてAの

あんなとこ見たし、驚いたのは驚きましたケド」


いつも通りの笑顔を向けられ、少し落ち着く。


黒「.........なにがあったのか、聞いてもいい？」


気遣うような優しい声でそう言われ、

こくっと頷いた。


もう、話すほかないよね。

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