RKRN 継母の遺書は何処へ

修行 ページ7

それから、Aと半助の忍術の勉強が始まった

「これが基本な武器の手裏剣と苦無
手裏剣には色々な種類があって、暗殺に使われるのが、この八方手裏剣、歯などに毒を塗って使用することが多い」

手にとって見つめる

「とがってるから、気をつけなよ」

念を押す

「思ってるより重い…こんなのを沢山持ち歩いてるの？忍者は」

「こんな重いもの、何10個も持ってたら重くて仕方ない、持って行くのは本当に２、３枚くらい、私はね」

今度は苦無を渡す

「苦無は、戦闘時に使うほか、穴を掘る道具でもある」

二つの道具に触れて、嬉しいようだ

「半助、この手裏剣を、あの的に当ててみなさい」

指さしたのは、壁

その壁には板がかけられ、真ん中に印が書かれていた

「分かった！」

一つ、また一つと投げていく

だが、板に当たらない

当たったとしても刺さらない

「もう少し練習がいるな…」

自分の腕前にがっかりしたようだ

それを微笑ましく見ているA

「A、コツとかある？」

「半助は投げるときに力が入りすぎなんだよ、だから刺さらないの
ほら」

お手本を見せてやる

すると、見事に真ん中に刺さった

「すごい！流石、プロの忍者だね！」

「半助！」

「あっ…」

Aから殺気がもれる

「声が大きい」

阿呆、と言って、頭を殴る

「痛いよ！殴らなくたって良いじゃないかぁ!!」

涙目になる

「はいはい、そろそろ寝なよ、明日、仕事があるから、ちゃんと留守番しててよ、そして、ちゃんと筋トレして、手裏剣の練習、そして、コレを目を通しておくこと」

渡されたのは“忍たまの友”と書かれた書物だった

少しボロい

「手裏剣を使うときは夜にしとくこと、近所の人に見られちゃダメだよ」

「はーい、お休み、A」

「おやすみなさい」


隣の部屋が静かになった頃、また、Aは日記を開く

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