RKRN 継母の遺書は何処へ

調査 ページ8

『６月９日

そろそろ梅雨本番、仕事がやりやすい時期に入る
そして、半助は予想外にも忍たまとなった
飲み込みが早く、素質はありそうだ
特に、軍師や座学に長けているため、将来は有望
私はいまだに、半助に真実を告げていない、それが不安でならない
話してしまえばどうなるだろう？きっと私を…』

それだけ書くと、帳をしまう

「もう三冊目か」

貯蔵庫の奥に、大切にしまう

「こんな物が、役に立つときがくるかな…」



「そろそろ行くから、昨日言ったこと、ちゃんとやっといてよ」

「分かってる！行ってらっしゃい」

「行ってきます」

街へ向かう

座ったのは、一件の団子屋

「お疲れ様です。山本先輩」

「全く…お前は無茶なことをばかり頼む」

待ち合わせをしていたのは、陣内だった

「動きはどうてすか？」

「まだ、探しているぞ」

「諦め悪いですね〜
こっちの身にもなってもらいたいです」

団子を口に入れる

「お前が自ら、背負わなくても良いリスクを背負ったんだろ
大川、お前らしくないな…仲間でも普通で切り捨てるようなお前が、なぜ子供１人にこんなにもリスクを背負う」

いくら待っても返事がない

「……大川？」

心配になって名前を呼んでみる

「山本先輩には分かりませんよ」

その声は、酷く寂しそうだった

「…そうか

そんなに、あの貴族の動きが気になるなら、タソガレドキに戻ってくればいい」

「それは出来ません、私はフリーがあっているみたいなので」

「そうか、まぁ、人１人養えるくらい儲かってるんなら、心配ないな」

「私をこんな風に子供扱いできるの、祖父と組頭と山本先輩だけですよ？」

陣内と話している時のAは、とてもウキウキしていた

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