RKRN 継母の遺書は何処へ

作戦 ページ25

話が終わると、沈黙ができた

それを破ったのは半助だ

「それでも！私にとってAは！私の恩人であり！私の継母だ！
さっきは、飛び出してしまったけれど、私はAと一緒にいたい！これからだって！
立派な忍者になって、Aを手伝うから！」

目に涙を浮かべる

「だから…！
私を１人にしないで!!!」

「心配しなくても１人にしない」

今は、ね…




『１２月３１日

半助に真実を知られた。
土井家滅亡を計画した貴族の忍びに見つかったことが原因
未だに探しているらしい、なぜ、そこまで土井家にこだわるかは不明
私は背中に傷をおったものの、傷は浅い
一ヶ月後、半助を受け渡せ、とのことだ
渡す気はない、街を逃げる？いや、そうしたとしてもまた追いかけてくる
ならば、ここで戦力を削らなければ
どうすればいい…』

もう、五冊目だ

この日記は何時まで続くだろう…

「本当に、どうすれば…」

街を滅ぼす…か

なんて無駄な戦力と金なのだろう

「真面目にやりあっても勝てない…
お爺ちゃんに助けを求めるか…
それもダメだ！こんな事に忍術学園を引っ張り出しては、もっとややこしくなる」

作戦を考えていくと、どんどん陣内の顔が浮かぶ

「はっ！私はいったい何を考えてるんだ！山本先輩にはこれ以上迷惑をかけられない！それに家庭だってあるのに！」

あれ…

私、てこんなに悩んで決めてた。け

誰かに頼りたい、そんな気が起こるような人間だったのだろうか？

そして、人のことを考えていた人間だったのだろうか？

「半助のおかげで、私は人として成長できたのか…」

ならば、あの手で…

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