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初めて走りすぎて口の中が鉄の味になった。
初めて涙が出ないほどの悲しみを感じた。
初めて…
…人の死体というものを見た。
警察官｢ご家族の方ですか？｣
A｢…いえ、私は……ただの知り合いです｣
初めてのメローネからの電話は彼本人からのものではなかった。
ただ知らない男の声でこの電話の持ち主が死んだ、と。
遺体を確認して欲しいとの連絡だった。
A｢あの、少しの間だけでもいいんで、2人にしてもらえますか？｣
警察官｢…ぇえ、もちろんです｣
警察官たちが出て行き元から寒かった部屋がさらに寒く、無機質に感じる。
A｢…メローネ。｣
呼んでも返ってこない返事に、開かれることのない瞼に、あぁ この人は本当に逝ってしまったのだと理解する。
風に揺れる髪も、グリーンの瞳も、光が散るようなあの笑顔も、私は全て覚えているのにもうそれらは一生見ることはできないらしい。
A｢番号…登録しないって、言ってたのに…結局登録してたんじゃない｣
なぜ仲間でもなく、家族でもない。友人と言ってもいいのかすら怪しい私に警察からの電話がきたのか
それは彼の携帯に登録されていた番号が私のものだけだったからだそうだ。
確かに私は彼に番号を渡した。でも登録しないって、そうハッキリ言ったのはメローネじゃない。
A｢…本当に、あなたずるいのよ…｣
ようやく流れてきた涙が頬を伝い、新たに流れてきた雫とぶつかり落ちる。
もし天国や地獄があるのならば、あなたはそこで今この情けない姿の私を見ているのかしら
だとしたら、この涙はあなたのために流す最初で、最後の涙にしよう。
だから、弱い女だなんて言ってバカにしたりしないでね？
Mia cara persona.
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寝子 - そうだった…。この小説ﾀ ﾋネタなんだった…。油断してました。今まで読んだメローネ夢の中で最高の小説です。ありがとう。 (8月8日 22時) (
レス) @page48 id: e527a68e96 (このIDを非表示/違反報告)
えすめ(プロフ) - はじめまして！この作品を最後まで読ましてもらいました本当に有意義な時間を過ごせたような気がします。ありがとうございました (2023年3月13日 8時) (レス) @page48 id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
ななちき - 初見です。これ見て泣いてしまった…素敵な夢小説を無料で見れてとても嬉しかったです。ありがとうございました。 (2022年8月13日 16時) (レス) @page49 id: b8d74a9374 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - 鳴々さん» はじめまして、こちらこそ最後まで読んでいただきとても嬉しいです！わざわざコメントまでありがとうございました。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 73a3f062ce (このIDを非表示/違反報告)
鳴々(プロフ) - 初めて夢小説を見て泣きました、素晴らしい作品をありがとうございます……。 (2020年9月28日 0時) (レス) id: 4f23e7a07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴木 | 作成日時：2019年5月13日 22時
