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メローネeyes
ｶﾀﾝ、と音がして左側にある窓が開く。
ここに来るのは2回目で家の中に客人として招かれるのは初めてだ。
少しの緊張に平静を保つため息を吸って空を見上げる。
今日は空気が澄んでいて空がぬけるように青かった。
ｺﾝｺﾝｺﾝ
ﾒﾛ｢…ciao、A｣
A｢ciao、メローネ。わぁそれ花束？私に？｣
もちろん、と言って手渡した花束は想像していた通りやはり彼女にとてもよく似合う。
そりゃそうか。なんたってほとんど毎日Aに会っているんだ。食や服の好みも、似合うものだって他の誰よりも知っているはずだ。
はしゃいだ様子のAにお邪魔します。と一言ことわり中に入る。
案内されたリビングのテーブル上には綺麗に洗濯されたクロスと完成された料理たち。
そこに自分が先程渡した花束が加えられる。
家に招待されたのなんて初めてだし、正直どこを見ていいのか…適当に、と言われても…困ったな。
ｷｮﾛｷｮﾛと辺りを見渡すメローネの視界にはAの家族の写真や好きだと語っていた趣味の物
全部知っているAばかりだった。
……あぁ、うん。でもこれは知らなかったな
ふわふわの絨毯にｻﾗｯとした生地のソファ
肌触りの良いものが好きなのか。
小さなことだが家に入るまで知らなかったAの新たな一面に自然と頬が緩む。
A｢なんか借りてきた猫みたい｣
ｸｽｸｽと笑いながら料理を運んできたAに促されるようにしてAの正面に座り、二人で食前のあいさつをする。
食べるところをじっと見られるのは恥ずかしいが、人に作った料理を食べてもらうということは緊張することなのだろう。
ましてやオレが苦手と言った食材だ。その緊張は計り知れない
ﾒﾛ｢…うん。美味しいよ｣
A｢本当に！？｣
一口食べて感想をいえば、緊張が抜け嬉しさを爆発させている彼女をつい、可愛くって笑ってしまう。
ﾒﾛ｢本当だよ｣
本当に…人が自分のために作ってくれた料理とはこんなにも美味しいものなのか
二口目、三口目と食べ進めるたびにﾆｺﾆｺと嬉しそうに笑うAの姿に胸がｷﾞｭｯと締め付けられる。
これはやばいな。かなりまずい状態かもしれない…
いつもとは違う場所で、テーブルで、いつも通りのAと美味しそうに食事をしている。
こんな平和な日々がオレの日常になってしまっていいんだろうか。
どうか、目の前にいる彼女が今、オレに好きだと伝えませんように…。
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寝子 - そうだった…。この小説ﾀ ﾋネタなんだった…。油断してました。今まで読んだメローネ夢の中で最高の小説です。ありがとう。 (8月8日 22時) (
レス) @page48 id: e527a68e96 (このIDを非表示/違反報告)
えすめ(プロフ) - はじめまして！この作品を最後まで読ましてもらいました本当に有意義な時間を過ごせたような気がします。ありがとうございました (2023年3月13日 8時) (レス) @page48 id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
ななちき - 初見です。これ見て泣いてしまった…素敵な夢小説を無料で見れてとても嬉しかったです。ありがとうございました。 (2022年8月13日 16時) (レス) @page49 id: b8d74a9374 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - 鳴々さん» はじめまして、こちらこそ最後まで読んでいただきとても嬉しいです！わざわざコメントまでありがとうございました。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 73a3f062ce (このIDを非表示/違反報告)
鳴々(プロフ) - 初めて夢小説を見て泣きました、素晴らしい作品をありがとうございます……。 (2020年9月28日 0時) (レス) id: 4f23e7a07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴木 | 作成日時：2019年5月13日 22時
