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リアカーを押して道端にあるゴミ箱からゴミ集める老人
人通りが少なく見やすくなったショーウィンドウ
すっかり太陽も昇り只今の時刻は7時ちょうど
コーヒーを飲む私たちの前を土曜日だというのにスーツ姿の社会人たちが慌ただしく、疲れきった顔で駅へと吸い込まれていく。
私も普段はあんな感じなのかな…
ｽﾞｽﾞｯとコーヒーを一口すする。
しかしこのコーヒー、まずいわけではないけど大して美味しくもない。
メローネがここをお気に入りと言っている理由って…
ﾒﾛ｢ん？あぁ、ここから見える出勤に疲れ切った顔の人々を観察するのが楽しいんだ。
一人一人違ったストーリーが見えていい暇つぶしになるぜ？｣
…そんなことだろうと思ったわ。
あなたは会社に行ったことがないから知らないだろうけど、決まりきった仕事っていうのも案外つかれるものなのよ？
いじわるね、と言おうと彼の顔を見てハッとする。
彼のその顔は心の底から楽しんでいるのか？と聞かれると私にはそうは見えず、ただ少し、哀しみの色が滲んでいた。
……そっか、メローネはこっち側になれなかった人なんだ。
彼自身の過去は誰も知らない。聞いたところでわかる気もしない。
きっと深くて、どうしようもなく広い闇を抱えているのだろう。
A｢……メローネ…
……いい女でもいた？｣
ﾒﾛ｢…ﾌﾟｯ、ﾊﾊｯいや、いないね。君が一番だ、1番見込みがある｣
A｢ﾌﾌｯそうでしょ？｣
いつもの様に顔を近づけながら笑う二人。
今はこうやって冗談で笑わせてあげることしかできないけれど、でももし私が良い母体になってボスとやらを倒せたら？
そうしたらきっと、あなたは変われるかな？
A｢…私、頑張るね｣
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寝子 - そうだった…。この小説ﾀ ﾋネタなんだった…。油断してました。今まで読んだメローネ夢の中で最高の小説です。ありがとう。 (8月8日 22時) (
レス) @page48 id: e527a68e96 (このIDを非表示/違反報告)
えすめ(プロフ) - はじめまして！この作品を最後まで読ましてもらいました本当に有意義な時間を過ごせたような気がします。ありがとうございました (2023年3月13日 8時) (レス) @page48 id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
ななちき - 初見です。これ見て泣いてしまった…素敵な夢小説を無料で見れてとても嬉しかったです。ありがとうございました。 (2022年8月13日 16時) (レス) @page49 id: b8d74a9374 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - 鳴々さん» はじめまして、こちらこそ最後まで読んでいただきとても嬉しいです！わざわざコメントまでありがとうございました。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 73a3f062ce (このIDを非表示/違反報告)
鳴々(プロフ) - 初めて夢小説を見て泣きました、素晴らしい作品をありがとうございます……。 (2020年9月28日 0時) (レス) id: 4f23e7a07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴木 | 作成日時：2019年5月13日 22時
