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集合は薄らと陽の光が見え始める朝の５時 ベヴェレッロ港で
今の季節は7月で日中には30℃近くになるイタリアもさすがに早朝、しかも海の近くとなると少し肌寒い。
こんな朝早くから一体何をするつもりなのかしら…
ﾒﾛ｢Buongiorno 今日もいつも通りの地味な服装だな｣
A｢Buongiorno メローネ、前も言ってたけどこれは私へのお詫びなんでしょ？だったら服装なんてどうでもいいじゃない｣
ﾒﾛ｢そうだな、確かに。だが今日は少し歩くんだ そういう服装で来てくれたのは都合がよかったよ。…最初の目的地はすぐ近くなんだ。行こう｣
A と呼ばれて歩き出すと私のすぐ隣を歩いてくれるメローネ
一人先へ進んで行ったあの時とはちがう信頼関係が今ここに、二人にはあった。
A｢休日にこんなに早起きしたの初めて｣
ﾒﾛ｢寝溜めでもしているのか？体に悪いぜ？｣
A｢疲れてるのよ｣
仕事の話でもない、過去のこと、未来のことでもない。
ただただこうやってダラダラと中身のない話を彼としている時が1番楽しい。
みんな会えば昔はあーだったとか 将来はこうしたいだとかうるさいのよ。生きることの全てが勉強？そんな言葉クソ喰らえだ
たまには休みたいのよ。
A｢生まれたときからこの街にいるけど あまり変わらないわね。少し飽きちゃったわ｣
ﾒﾛ｢そうか？ならAにとって今日のこのプランはぴったりだ｣
A｢どういうこと？｣
メローネの言葉に条件反射で聞き返すと彼はその長い足で私の一歩前を行き、振り返ると私に笑いかける。
ﾒﾛ｢今までAが見てきたこの街を明日からは全く別のものにしてみせるよ｣
……。
A｢なにそれ｣
一瞬固まった後にﾌﾟｯと笑いだし自分の前を行く彼に小走りで追いつくA
A｢私はすごく嬉しいけど。それってメローネも楽しめることなんでしょうね？｣
ﾒﾛ｢もちろんさ、今日回るところはオレのお気に入りの場所ばかりだからな｣
A｢そ、なら楽しみにしてる｣
重要なのは一人で楽しむことじゃあなくて二人一緒に楽しめること。
あぁ、でもまぁそんなの私たちには関係ないか。
ちらりと横目で彼の方を見る。
その顔は期待に満ちた笑みを浮かべており、私には光が散っているようにも見える。
だって、私たちどちらかが笑えばそれだけでつられて笑っちゃうような、楽しくなっちゃうような そんな関係だものね。
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寝子 - そうだった…。この小説ﾀ ﾋネタなんだった…。油断してました。今まで読んだメローネ夢の中で最高の小説です。ありがとう。 (8月8日 22時) (
レス) @page48 id: e527a68e96 (このIDを非表示/違反報告)
えすめ(プロフ) - はじめまして！この作品を最後まで読ましてもらいました本当に有意義な時間を過ごせたような気がします。ありがとうございました (2023年3月13日 8時) (レス) @page48 id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
ななちき - 初見です。これ見て泣いてしまった…素敵な夢小説を無料で見れてとても嬉しかったです。ありがとうございました。 (2022年8月13日 16時) (レス) @page49 id: b8d74a9374 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - 鳴々さん» はじめまして、こちらこそ最後まで読んでいただきとても嬉しいです！わざわざコメントまでありがとうございました。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 73a3f062ce (このIDを非表示/違反報告)
鳴々(プロフ) - 初めて夢小説を見て泣きました、素晴らしい作品をありがとうございます……。 (2020年9月28日 0時) (レス) id: 4f23e7a07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴木 | 作成日時：2019年5月13日 22時
