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Aから目を逸らし珍しく注文した飲み物を口にしながら足を組み替えたりとソワソワしているメローネ
週末空いてるか、って…それってつまり、そういうことだよね？
照れてるのかしら？それとも演技？どちらにせよ私は…
.
A｢実は、週末は他の予定があって…｣
ﾒﾛ｢……、へぇ、まさか誰かとデートの予定でもあるのか？｣
A｢え？えぇ、まぁ。ディスコティーカで助けてくれた男性に誘われてて(ﾒﾛ｢そいつのことが好きなのか？｣…｣
…なにか怒ってる？
A｢まだ好きってワケじゃあないけど、でも付き合う前にデートするくらい(ﾒﾛ｢ディスコティーカなんかで知り合った男だぞ？｣…それ、連れていったあなたが言う？｣
飲み終えたばかりのコップから空気と少量の液体を吸う行儀の悪い音がきこえてくる。
まったく…不機嫌になると幼児化するんだから…。
A｢怒んないでよ｣
ﾒﾛ｢怒る？オレが？なんで。別にオレとAは付き合ってるわけでもないだろう｣
A｢そりゃそうだけど、じゃあなんでそんなに不機嫌なのよ。私が彼の話をしだしたらそうなったじゃない｣
ﾒﾛ｢……ぃや、ちがうな。意味もなく嫉妬なんかするものか。
…Aが男とデートするならオレもステキな女性とどこかへ行こうかな｣
挑発気味にそういうメローネ。だがAは動じない
なぜなら彼女は彼がなぜ不機嫌なのかも、女性に週末の予定を聞くのにどれほどの勇気を必要とするのかも、何一つ知らないからだ。
A｢へぇ、いいんじゃない？｣
顔だけは無駄に良いんだし。
Aが適当にそう答えると彼は組んでいた足をほどき
ﾒﾛ｢襲われても知らないからな｣
と、そう捨て台詞のように言葉をはき帰ってしまった。
彼が去り、1人だけになってしまった2人用のテラス席でAは考える。
今日のメローネはなんだったのだろう…？
先程まで燦々と降り注いでいた陽光が雲に隠れ、涼しい風が吹く。
不機嫌な彼を追わないのは、ああなった彼は追わないのがベストであることをAは知っているから
くるくると器用にパスタを巻いて口に入れる。
でもまぁ、月曜日にはメローネもまたここに来るでしょう
彼には私を手放せない理由があるんだから。
フォークを右下に置きナプキンで口をふく
この店はパスタも美味しいらしい
何年も通い続けて、初めての発見だった。
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寝子 - そうだった…。この小説ﾀ ﾋネタなんだった…。油断してました。今まで読んだメローネ夢の中で最高の小説です。ありがとう。 (8月8日 22時) (
レス) @page48 id: e527a68e96 (このIDを非表示/違反報告)
えすめ(プロフ) - はじめまして！この作品を最後まで読ましてもらいました本当に有意義な時間を過ごせたような気がします。ありがとうございました (2023年3月13日 8時) (レス) @page48 id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
ななちき - 初見です。これ見て泣いてしまった…素敵な夢小説を無料で見れてとても嬉しかったです。ありがとうございました。 (2022年8月13日 16時) (レス) @page49 id: b8d74a9374 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - 鳴々さん» はじめまして、こちらこそ最後まで読んでいただきとても嬉しいです！わざわざコメントまでありがとうございました。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 73a3f062ce (このIDを非表示/違反報告)
鳴々(プロフ) - 初めて夢小説を見て泣きました、素晴らしい作品をありがとうございます……。 (2020年9月28日 0時) (レス) id: 4f23e7a07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴木 | 作成日時：2019年5月13日 22時
