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『なーんかまた高そうな店に来たなぁ』
車を走らせて数分、次は飲食店に来た
それもビルの最上階のレストラン
金銭感覚大丈夫か
それでも向かいに座り料理を選び出てくるのを待った
──…
『美味かった……てか奢ってもらっていいのかよこんなすげぇ所、』
「いいんだよ、金は余るほどあるし…お前にはいくらでも使えんだよ、 あれだ 銃兎が世話んなってるからな」
言い訳っぽい、言い訳っぽくない微妙な返しをされて俺は思い出す
小さい袋を取り出し左馬刻を見る
『左馬刻ぃ』
「んだよ」
俺は袋からジッポが入った箱と煙草を取り出す
『誕生日おめでと』
「…は、」
小さく声を漏らす
その顔は焦りが混じっていて、それでも嬉しそうな雰囲気がダダ漏れでいた
『お前誕生日だから呼んだんだろ、急いで好きそうなの買ってきた』
「…はぁ、さんきゅーな…」
箱を開けてジッポを手に取る左馬刻
やっぱ煙草が一番似合うなぁ
『あ、これオイル』
「お前そんなん買って金大丈夫なのかよ」
『大丈夫、俺も余るくらい金あるし』
少し口角を上げて相手を見ると珍しく左馬刻も軽く笑った
笑えたんだな、こりゃ女も寄ってくる訳だ
『あ、そうそう今日乱数も家に泊まろうと思ってんだけどさ』
「は?何言ってんだよ、俺のとこに泊まれ」
『拒否権は』
「ねぇよ」
いつからこんなやり取りをするようになったのだろうか、なんて考えるがそそくさと会計を済ませる左馬刻の後ろをついて行った
プレゼントなんて幼馴染の乱数にしかしたことが無い、
初めてああいう人にした。意外と喜んでくれるもんなんだな
なんて思いながら俺は助手席に乗り込んだ
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いぼてん酸 - ウワー!!私の好きな吸血鬼系だーヾ(´∀`*)ノ!!!ありがとうございます!!というかみんな推しです!うれしいです!これからも頑張って下さい! (2020年10月14日 12時) (レス) id: 2bf0614b2f (このIDを非表示/違反報告)
山さん - 何か涙出た (2020年5月7日 16時) (レス) id: a6ed573a69 (このIDを非表示/違反報告)
琉斗(プロフ) - 面白かったです!!左馬刻助けEndもみてみたいです! (2019年6月14日 23時) (レス) id: 18dfa94b2f (このIDを非表示/違反報告)
108くん(プロフ) - いつも楽しみに見ています!更新頑張ってください! (2018年11月14日 23時) (レス) id: 0273a6e0d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:俺 | 作成日時:2018年11月8日 13時