【 ヒプマイ / 男主 】 ユーレイと同居することになりました

同居生活11日目 ページ12

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小学生の頃、親友と遊んだり色んな人に反論している中で偶に思うことがあった

"死んだら何処に向かうんだろう"
"死んだら、自分の感覚はどうなってしまうんだろう"

と


ただただそれが疑問で毎日のように考えていた
まだ小学四年生。いじめも受けていた

…その最中にだってずっと

別に死にたいなんて願望はなかった、でも興味はあった、知りたかった

ネットの言葉なんか信用出来ないし小四の子供にはまだ難しかった

それからずっと。
卒業しても、中学に入学しても、高校に行っても。
それが原因で夜も眠れなかった時もあった

調べても頭には入ってくるが実際の所理解出来ていない部分が沢山あったんだ

…それが今知れて安心してる



物に触れる時は感覚はないけど透き通らない
人に触れようとしたら空振り

…でも感情は沢山ある、人を好きにだってなれる、泣きたくなるし怒りたくもなる

人って不思議だ

死んだ直後は自分の肉体を空から見れて
そして人の考えてることも悟れて

…今までの謎が一気に解決した。
やっぱり自分が死なないと分からないことは沢山ある

……両親が、俺が死ぬ直前に保険に入っていたことも。

『あ、入間おかえり』

「あぁ…」

『やつれてんね、あのお友達に振り回された？』

「…まぁ振り回されましたよ…、あちこち行って…理鶯の作ったもの食べさせられて…」

でも、今こうして入間と話が出来ているから満足している
入間は唯一の話し相手、他の人には見えないらしいから外では話せないけど…

でも、家では基本笑顔で話してくれる
仕事場での入間は見たことないけどきっとクールに決めているだろう

『今日もお疲れ様』

「ん…ありがとうな」

目を細め口角を上げてお礼を言ってくれる


親友には会えていない、会いたいけど…。


俺、死んでよかったかも…なんて。

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