3話 御幸side ページ4
野球部にも後輩が入ってきた
元気のいい奴やら、肝の座りすぎている奴やら、亮さんの弟やら…すげぇ楽しくなってきた
…その元気のいい沢村栄純って奴、初っ端から遅刻しちゃってさ。丁度俺もだったから騙して使ってやっちゃった
＿＿
＿
『…』
「…どしたのいおちゃん」
『…お前の手ほんと好きだなぁ』
授業中、いつもいつも俺の手を握ってくる
その癖は1年の頃から変わらない
そんないおちゃんの指も細くて綺麗なんだけどさ、…何でだろうね、俺らの指の方が好きみたい。
まっ、それはそれで嬉しいんだけど？
そんな時、いおちゃんの机を倉持がトントンと叩いた
そして手を差し出す
『お、倉持も俺に触ってほしいのかそうかそうかぁ』
こいつ、多分無自覚なんだろうなぁ
休み時間の時と口調も変わるし。ほんっとに嫌いなのか？って疑いたくなる
俺らのいおちゃんこんなに可愛いんだよ
『…』
強く握ったり、指を絡ませたり。本当に忙しそうに手を動かしている
こいつ全くノート取ってないけど大丈夫なのか。
その時、丁度チャイムが鳴った
次の時間は昼休み。食堂に行ったり駄弁ったり自由な時間
『…よーし、昼飯食べに行きましょー、
…なんで着いてくんだよ！！』
「えーっ？俺らも昼飯食べなきゃ生きてけないし？」
「そうそう、俺らに死ねって言ってるのと同じだかんなぁ？？」
俺に続いて倉持も笑いながらそう言った
それに悔しそうにして早歩きで食堂に向かう
それを二人で追いかけるようについて行く
その時のAの反応を見て楽しんでいるんだ
だって面白いじゃん
沢村よりも面白いかもしれない
…いや、あいつの方が面白いかもな
まぁそれはどうだっていいや
「Aー、なぁに食べんだよ？」
「いおちゃんの選んだやつ、俺らも食べたいなぁ？」
…なんて、脅迫じみたことを言いながらいおちゃんの肩を組む
顔は酷く歪んでいて明らかに嫌そう。…けどやめないもんねぇ
『…おばちゃん、カツ丼』
「じゃあおばちゃん！俺ハンバーグ！」
「んー、じゃあ俺焼肉定食ー」
そんな俺らを見て苦笑いをしながら全部出してくれるおばちゃん
美味しいし優しいしさいっこう。
「あっ！！御幸一也！！こっち！こっち来い！」
「げ、沢村…
…倉持、いおちゃん連れてきて」
「ヒャハ！いいぜ！」
『はぁ！？』
午後からも楽しくなるだろうなぁ、いやぁ楽しみだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
俺(プロフ) - TAINさん» ありがとうございますっっっ…！好きなものはいくらでも書けるんで！大丈夫です！頑張ります！ (2019年3月30日 0時) (
レス) id: f45de2f027 (このIDを非表示/違反報告)
TAIN - だ、ダイヤのAまで。。無理しちゃダメですよ！！まぁ、がんばってください！ (2019年3月30日 0時) (レス) id: 091e46b26b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：俺 | 作成日時：2019年3月28日 21時
