好きな人は褒め上手2 【落第】完結済み (ページ5)

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そんな様子を男はちらっと見た。
男「六年生だな、その忍者服……ということはお前もか！」
男は立花に苦無を投げつけた。
立花「ふっ！」
立花はさらりと苦無を避けた。
どんどん引き下がり、敵との距離を詰めれずにいた。
立花「くっ、なんて早い動き……きり丸！伊賀崎！下がれ！不破！鉢屋！援護！」
摂津「はいっ！」
伊賀崎「わかりました！」
立花の指示に従い、摂津と伊賀崎は木の陰に隠れた。
不破と鉢屋が男に手裏剣を打ったが、男もさらりと手裏剣を避けた。
不破「っ！」
鉢屋「早い！次だ雷蔵！」
鉢屋は不破に目線を向けた。
男「よそ見っ！」
男は風を切るスピードで、鉢屋へと近づいた。
鉢屋「うっ！？」
不破「三郎！？」
鉢屋の顔に、苦無がかすれた。
男「よかったな、こっちにはなにも仕込んでない。」
不破「三郎っ顔が！」
鉢屋「大丈夫、素顔には到達してない。」
たしかに、鉢屋の顔からは血が流れていない。
男「双子かと思ったら、変装だったのか…なるほど。………片方だけ消そう。そうすれば、もう一人はどうなるだろうか。」
男はニタリと笑い、暗器を構えた。
A「先輩逃げてっ！」
Aは叫んだ。
男の片手に、また手が添えられた。
目にも見えない速さで、鉄串が双忍に向かった。