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その後。
Aは、保健室で学園長に怒られていた。
学園長「A!お前のその腕の傷が治るまで、外出禁止じゃぞ!わかっておるなっ!」
A「はい…すみませんでした。」
Aは布団に寝たまま、小さく頷く。
学園長「………よく頑張った。」
学園長はAの頭をさっと撫でて、保健室を後にした。
A「……痛いや。腕も足も背中も…心も…全く、無茶し過ぎたかな…」
Aは自分の腕を撫でた。
摂津「しすぎっす…」
A 「!?…きり丸くん、いつのまに…」
摂津は、Aの枕元へ座った。
摂津「今来ました。傷どうですか?痛みます?」
摂津はAの頭を撫でた。
A「傷はそこまで痛くないよ。あぁ、でも背中は痛い…あの拷問師、結構な勢いでムチとか振るから……でも、僕誰にも言わなかったよ。学園の情報。」
Aは、笑顔で摂津を見た。
摂津「A先輩!ホント心配したんですから!俺の目の前で連れていかれて…俺、何もできなくて…」
摂津は悔しそうに、目に涙をためた。
A「心配かけてごめんね、きり丸くん。あの日のことは、きり丸くんにとって辛いものになってしまったね。巻き込んでしまって、ごめん。」
摂津「違うっ!」
摂津はAの手をとった。
A「きり丸くん?」
摂津「俺、あの時のこと…ずっと謝りたくて……先輩の都合も考えず、勝手に怒ってすみませんでした!」
摂津はAの手をぎゅっと握りしめた。
A「いいんだよ。僕も君たちを巻き込みたくなくて、何も言わなかったから…お互い様だよ。」
Aはもう片方の手で、摂津の頭を撫でた。
A「僕、きり丸くんの笑顔が好きなんだ。どうか笑ってほしい…僕のためになんて、泣かないでほしい。」
摂津は唇を噛み締めた。
目に溜まった涙を流さないよう、必死に我慢していた。
A「………でも、今だけ僕のために泣いてほしいな。酷い人間でごめんね。」
摂津「っ!?……先輩っ…A先輩っ………ありがとう、おかえりなさいっ!」
摂津は涙ながらに、Aの胸へと飛び込んだ。
A「ただいま…きり丸くん。」
Aは摂津をぎゅっと抱きしめた。

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設定タグ:忍たま , 伊賀崎孫兵 , 完結   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: | 作成日時:2018年1月25日 12時

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