好きな人は褒め上手【落第】続編あり完結済み (ページ50)

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茂みに隠れていた待機組は監視を続けていた。
富松が揺れる草原に気がついた。
富松「きた！男三人！」
立花「富松！よくやった！皆しゃがめ！」
四人は頭を伏せたが、茂みの隙間から男たちを目で追っていた。
神崎「先輩！あの籠から血液のようなものが垂れています！」
立花「なに！？」
神崎の言葉に、全員が籠を見つめた。
立花「……籠の中に…Aだ！」
富松「！？この野郎！」
次屋「作兵衛落ち着け！」
怒りで飛び出そうとする富松を、次屋は必死で押さえ込んだ。
立花「このメンバーでは不安だ。敵は三人。合流を待とう。」
富松「…うす。」
立花は、Aたちが建物から出てきたところで狙うことを選んだ。
三年生は分かっていた。
自分たちでは、敵には敵わないことを。
口惜しかったが、それが最善の策だと分かっていたため、誰も文句を言わなかった。
男三人とAは建物へと消えていった。