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男2は市場に来ていた。
男2「(ここを抜ければ忍術学園だ…)」
男は人ごみを避けながら、市場をどんどん進んでいった。
老人「おや、そこの人。ずいぶん急いでおるの?」
男2「!?」
男の後ろから、老人が声をかけてきた。
男2「…ええ、この先に用があって…」
老人「この先?…山か?草原か?……忍術学園か?」
老人の言葉に、男はピクリと肩を揺らした。
男2「っ!?まぁ…いろいろと…」
老人「ほぉ……そういえばここで子供が騒いでおったのぉ…確か忍術学園のAという子供を探しておったなぁ……」
男2「なに!?」
怒涛の展開に、男は驚き続けた。
男2「他に子供は何か言ってなかったか?」
老人「他に?…あぁつい最近、敵の本拠地がわかったとか言っていたかのぉ…」
男2「!?…そうか。長話してしまい悪かった…私は用事を思い出したので失礼する。」
老人「おや、こちらこそお急ぎのところ悪かったのぉ…」
男は老人に一礼すると、今来た道を戻り始めた。
老人は男をしばらく見つめ、ニヤリと笑った。
老人「……見つけた。」
老人は建物の裏に隠れ、一人の男に声をかけた。
老人「発見した。身のこなしですぐにわかったよ。」
老人はバリバリと顔の皮膚を剥がし始めた。
不破「よくやった三郎!さぁ!後を追うぞ!」
鉢屋「タカ丸さんと藤内を呼んで来る!」
老人は鉢屋が変装した姿だった。
鉢屋は男をうまく操作し、敵地に戻らせることに成功したのだ。
不破「待っててね、A。もう少しの辛抱だ!」
不破班は集合したのち、やや遅れて男を追いかけた。
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作者名:屋 | 作成日時:2018年1月23日 19時