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A「うっ……ここは…」
Aが目を覚ました。
暗く湿気た小屋は、どこか血の匂いが漂っていた。
A「というか……これ！」
Aの手と足には枷が付いていた。
手枷の先は壁に、足枷は床へと繋がっていた。
A「拘束されている……」
男2「その通り！」
A「！？」
Aの目の前に3人の男が現れた。
三人の男の顔を見て、Aは驚いた。
A「おやおや、おかしいですね……あなた方三人とも、死亡したことになっていたはずですが……」
男2「おっと、もうそんなことまで知っているのか？」
男3「いや、どこかで俺らが載っている資料でも暗記したんだろう…」
男2「あぁ、なるほど…」
男たちはAの目を凝視した。
A「なにか？」
男「我々はお前の目を使い、密書を暗記させたい。いうことを聞けば、特にお前に危害を加えるつもりはない。」
A「嘘ですね。」
男「…」
Aの言葉に男たちは目つきを変えた。
A「この血の匂い、そして貴方方自身の情報的にありえない。特に貴方は元拷問師ですよね。手のひらを見ればわかる。情報にも載っていた。」
Aは男の手を見た。
A「左手にタコが多い。左利きですね。他二人は右利きのようだ。壁に残っている血痕を見れば、左利きの貴方が拷問師であることぐらい、僕でも分かりますよ。」
Aの推測に、男は笑った。
男「素晴らしい……それなら、話は早い。」
男はAにゆっくり近く。
と思うと、男はいきなりAの頬を平手打ちした。
A「くっ！」
男「我々は忍術学園のことも知りたいんだ。忍術学園の情報は、高値で取引されている。生徒の人数や個性、忍術学園内の見取図。講師や学園長の情報……出発はまだ未定だが、それまでにできる限りのことを聞いてやる。」
A「…言うわけないだろう。僕、そう言うの強いんです。」
Aは不敵に笑った。
男「………お前ら下がってろ。」
男は他二人に目配せした。
それに合わせて、部屋は二人きりとなった。
男「強い…ね………さぁ、私を楽しませてくれよ、AA。」
A「くっ…」
ラッキーデザート
ババロア
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作者名：屋 | 作成日時：2018年1月23日 19時
