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Arrangement ページ23

フェージャの部屋を出てもさっきの約束を思い出してついつい頬が緩んでしまう。


「はぁ...状況整理をしなきゃな。」

浮かれた自分に言い聞かせるように呟いた。


自室に戻ってポツンと置かれているソファに深く腰掛ける。


先ず、今回の流れとこれからの作戦について考えよう。

組合がマフィアと探偵社に敗れて私達、鼠が動き出した。


ウイルス型の攻撃を用いて双方の長に毒を仕掛けた。

解毒の方法は主に2つ。


仕掛けられたどちらかが死ぬかウイルス異能者に異能を解かせるか...


探偵社は殺し合いはせず、すぐにウイルス異能者を倒す事を考えた。

そしてあの兄弟が犠牲になった。


きっと今頃、ウイルス異能者のデータなんて嘘で鼠の罠だと気が付いているだろう。



そうなると残る道は矢張り殺し合いのみ。

今はマフィアと探偵社の長の動きに注目するべきだろう。


そう1人で思考しているとなんとも言えない寒気を感じた。

背後からそっと襲われるような感覚...


すると部屋の戸を誰かが叩く音が聞こえた。

「女狐、マフィアと探偵社が乗り込んできた。」

戸を開けるとそこに立っていたのはイワンだった。

「了解。君は人虎くんを頼む。私は黒外套くんの相手が好ましいだろう。」


「ふん、貴女などに云われなくても解っていますよ。」


相変わらずの可愛くない態度でそう残すと細い廊下を歩んで行った。


ついて行くように進むと目の前に例の二人が見えた。


「ウイルス異能者...プシュキンは何処へ?」

「彼なら逃げた。だから私達が足止めするのですよ。」


成程ね。

きっと目の前の青年二人はプシュキンとフェージャの身柄確保をしたいのだろう。


「まァ、無理だと思うけど。」


そう呟いて愛刀を構えた。

A silver sword→←Golden Age



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設定タグ:ドストエフスキー , 太宰治 , 文豪ストレイドッグス   
作品ジャンル:アニメ
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呉 モヨ子 - 失礼します。とても美しい文章ですね!ドストさん格好良い…夢主の元ネタって罪と罰のラスコーリニコフですよね?私あれ大好きなので嬉しいです!更新頑張って下さいね! (2018年1月19日 6時) (レス) id: e69ac68703 (このIDを非表示/違反報告)
REDRUM - きりん。さん» 投稿遅れても全然大丈夫です!投稿される日が楽しみ〜(/ω\) (2017年8月14日 3時) (レス) id: 24df768a59 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - REDRUMさん» 名案ですね。その発想は在りませんでした(笑)投稿は少し遅れて仕舞うかも知れませんが尽力します。リクエスト、有難う御座います。 (2017年8月14日 3時) (レス) id: 4bb6f05387 (このIDを非表示/違反報告)
REDRUM - きりん。さん» リクエストOKなんですかっ!!?ドスト様と太宰様に迫られるお話とか書いて貰えませんか(//∇//) (2017年8月14日 3時) (レス) id: 24df768a59 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - REDRUMさん» 私もドストさん推しなので作品を書かせて頂けて幸せです。更新、頑張ります。リクエストなども在りましたらコメントして頂けると嬉しいです。 (2017年8月14日 3時) (レス) id: 4bb6f05387 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きりん。 | 作成日時:2017年8月14日 3時

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