slasher ページ7
俺はいつしか、新聞に載るようにまでなった。
表の街で人々は切り裂き魔に恐怖する。
「このあいだ、切り裂き魔が出た場所ご存知?この辺りなんですって。」
「あらまぁ…この辺も物騒になったものねぇ…」
通りかかった貴婦人は他人事のように話している。
俺はあの日から幸せそうに笑う人間が理解できなくなった。
そのかわり、人間を切り裂く楽しさを知った。
上着のポケットに入ってるナイフを撫でながら俺は今夜の獲物を探した。
裏社会で魔都とも呼ばれる横浜には様々な人間が存在する。
俺らのように世間から切り捨てられた者、安全な社会で暮らす者、裏社会で生き残る者…
このところ、幸せそうな奴を刈りすぎて飽きていた。
今夜は大人しくしようかと裏への路地を入る瞬間、俺はそれを見つけた。
それは言葉では言い表せないような感覚で生まれてはじめての経験だった。
視界の先に立つ男の目に、俺は囚われた。
真っ黒な闇…底知れぬ闇。
自ら死を望む者の目…
「……殺してみたい。」
俺は無意識のうちにそう呟いていた。
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きりん。(プロフ) - Rさん» 有難う御座います!! (2017年6月11日 19時) (レス) id: 4bb6f05387 (このIDを非表示/違反報告)
R - 今から読んでみます! (2017年6月11日 13時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
yuma - きりん。さん» ええ、もちろん。 (2016年10月9日 22時) (レス) id: 24df768a59 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - yumaさん» 読んでくださり有難う御座います(^言^)病んでるの好きでしょう?wwwww (2016年10月9日 22時) (レス) id: 4bb6f05387 (このIDを非表示/違反報告)
yuma - いい感じに病んでますね(゚c_ (2016年10月9日 22時) (レス) id: 24df768a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん。 | 作成日時:2016年10月3日 0時