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fox hunt ページ15

俺が出した報告書を基に敵の殲滅が始まった。


「えぇ〜…中也と合同で作戦〜??厭だねぇ…」

「そらぁ、俺の台詞だぜ太宰!!」

今回の任務は敵の殲滅。

マフィアの武器庫を狙うことから考察するにテロでも計画していると推測される。

そのことを踏まえてか、この作戦に使われるのは太宰と中也の班。


「はぁ…いい年こいた奴らが喧嘩すんなよ。」

「俺らそんなに老けてるか?」

「まぁ、Aから見れば年上だしね…」


敵の拠点と思われる建物へ向かう最中ですら五月蠅い2人。


「A、あそこのダクトから侵入して操ってきて。私たちは外へ出てきたところを討つ。」

「わかった。」


いきなり太宰が真面目な声を出すものだから少し驚いたが作戦に異議は無い。


「中で殲滅してもいいんだよなァ?」

俺の問いかけに太宰は笑って勿論と言った。


マフィアの中でも小柄な俺はダクトなんて余裕で入れる。

ダクトの中は煙草の匂いで満ちていた。

細い光の射す穴を見つけるとそこから内部を覗いた。


敵兵の数はざっと50人。

領主らしき男は見当たらない。


俺は部屋の隅でナイフを研ぐ男に目を向けた。

俺の視界はその男に切り替わり、手に持つナイフを確かめた。

刃先まで手入れされた良いナイフだ。


まさかコイツも自分で手入れしたナイフで見方を殺 すなんて考えてもないだろう。

目の前の男の首にそっとナイフを当て掻っ切る。

異常を察知した他の奴らが銃を発砲するがそれを交わして葬る、葬る、葬る。


部屋にいた奴らを全員殺 したあと、厳重な警備の付いていた鉄製の扉を開けた。

部屋の中には怯えた表情の小太りの男が居た。


「そっ、外の警備は…!?」

「警備…?全て消したが。」

男はベルトに挟んでいた銀のマグナムを取り出し、こちらへ向けた。

「っは、そのナイフ一本で銃弾は防げないだろう?」

男は言葉を続けた。

「お前、その幼さで暗殺家業をやっているのか?相当、生活も苦しいのだろう?誰が君を雇っているのかい?あぁそうだ、私の下で働くのはどうだ?報酬は弾むぞ?」


「別に俺は生活が苦しいから殺 しをやっている訳じゃァないんだよ。…こうやって私腹を肥やした豚の絶望する顔が見たいだけ…なのさ。」

俺は男に小声で囁いた。

男は恐怖からか銃を発砲した。


弾を避け、男の目の前まで迫る。


「さよなら。」

男の最後の声は俺の感情を昂らせた。

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きりん。(プロフ) - Rさん» 有難う御座います!! (2017年6月11日 19時) (レス) id: 4bb6f05387 (このIDを非表示/違反報告)
- 今から読んでみます! (2017年6月11日 13時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
yuma - きりん。さん» ええ、もちろん。 (2016年10月9日 22時) (レス) id: 24df768a59 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - yumaさん» 読んでくださり有難う御座います(^言^)病んでるの好きでしょう?wwwww (2016年10月9日 22時) (レス) id: 4bb6f05387 (このIDを非表示/違反報告)
yuma - いい感じに病んでますね(゚c_ (2016年10月9日 22時) (レス) id: 24df768a59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きりん。 | 作成日時:2016年10月3日 0時

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