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「卒業証書授与_____」
名前を呼ばれて立ち上がる。
3年前、真新しい制服に身を包んでた姿より私たちは大人に見えているのかな。
たった3年、されど3年。
長かったようでとても短かった時の中で、私は大切なものを見つけた。
「先生、」
『A……、卒業おめでとう。』
教室でみんなが少しの余韻を味わっている時、早く先生の所へ行きたくて行きたくて
優香に背中を押されて、昨日2人で話した場所まで走ってきた。
「ありがとうございます。」
『泣いた?』
「色んな事考えてたら泣く暇なんてなかったです 笑」
『そっか 笑』
先生は高校の卒業式めっちゃ泣いたなー!って空を仰ぐ姿が、その当時の先生を見ているようだった。
学ランだったのかな、私と同じブレザーだったのかな。
『この風習、まだあるの? 笑 めっちゃせがまれたの死守したんだけど。』
そんなことを考えていると、私との距離を詰めるように歩きながら
何回着ても慣れないと言っていたスーツの第二ボタンを手のひらに乗せて言った。
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杏子(プロフ) - 美由希さん» 美由希さんご指摘ありがとうございます。 (2017年3月2日 22時) (レス) id: 211a017d12 (このIDを非表示/違反報告)
美由希(プロフ) - これは実在するグループ名、または団体を使った二次創作です。オリジナルフラグをお外し下さい。運営に削除されています。 (2017年3月2日 7時) (レス) id: c582e4328f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏子 | 作成日時:2017年2月25日 0時