46 ページ47
▼
「俺の奥さんがAちゃんなんて夢みたいだなぁ」
家までの道をいつも通り手を繋ぎながらそんな事を言った鉄朗に、クスクスと笑った私を不思議そうな顔で「なに笑ってんの」とひと言。
『んーん。
夢みたいだよね、ほんとに』
左手を夜空にかざせば星よりも月よりも綺麗に輝く指輪。
『…でも夢じゃない』
「さっきからずっと指輪ばっか見てるAちゃんに、鉄朗くんはヤキモチなんですけど?」
繋いでない方の手で少しだけ強引に顎を持ち上げられ、グイッと鉄朗の顔が近付く。
ちゅっ、と外でするには深いキスをして色っぽく少しだけ意地悪く笑った鉄朗に『バカ!』と恥ずかしさを隠すように胸元をボスっと叩いた。
「帰ったら久しぶりに仲良ししますか〜」
私の事をぎゅっと抱きしめ、耳元で色っぽく夜のお誘いをする鉄朗に私の顔は赤くなる。
そう遠くない未来の私のウエディングドレス姿と、鉄朗のタキシード姿を想像して頬が緩む。
「ドレス姿のAちゃんは、この世で1番可愛いんだろうな〜」
飲み友達として隣にいてくれた鉄朗は彼氏として、そして旦那さんへと変わった。
鉄朗は真っ直ぐ純粋に、出会った時から変わらずに私への愛情を言葉にしてくれる。
変わった事と変わらないこと。
『私は、飲み友達の黒尾鉄朗に今日も口説かれてる?』
「そ。
飲み友達であり旦那さんの黒尾鉄朗に、Aちゃんは一生口説かれてください」
────────Fin
190人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おむらいす(プロフ) - 黒瀬さん» 嬉しすぎるコメントありがとうございます=͟͟͞͞♡かっこいいクロになれて良かったです!笑またいつでも遊びに来てください♡ (2022年10月9日 10時) (レス) id: def19ab9bc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 最高すぎてもうなんですかこれ……クロくんがもうかっこよくて、かっこよすぎて、しにそうでした。語彙力なくてごめんなさい。この作品に出会えたこと、本当に幸せです!おむらいす様に感謝! (2022年10月8日 19時) (レス) @page48 id: 59e036be23 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おむらいす | 作成日時:2022年4月5日 20時