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鉄朗の事が好きだと口にすればする程、その想いは更に強くなり目の前で照れたように頬を赤く染めモジモジしているように見える鉄朗の事が愛おしいと、180cm越えの彼に恋愛特有の感情が芽生え思わずくすりと笑いが溢れた。
気が付けばゆっくりと歩き私の前に立つ鉄朗
「もう1回、聞きたい」
いつもはサラリと繋ぐ私の手を今日は何故か遠慮がちに握った鉄朗は、腰を屈め目線を合わせるように私の頬を優しく包む。
『っ…恥ずかしいよ』
「でも聞きたい」
今まで鉄朗が私に可愛いだとか好きだと好意を言葉にしてくれた数に比べたらたった数回しか言っていなくても、わずか数センチの距離に目とピッタリとくっつく額の距離感で羞恥心が増すばかり。
そんな私の気持ちを見透かしてか
「早く言ってよ」と触れそうになるほど近い距離にある薄い唇が弧を描いている。
『好きだよ、鉄朗のこと』
もう恥ずかしさでどうにかなってしまいそうなこの状況。
「…ん、俺も好き」
『うん…』
やっぱり何度言われても慣れない好きという言葉。
鉄朗は私の体を優しく抱きしめながら耳元で
「Aちゃんの事が大好き…です」
流石に鉄朗でも気恥しさが勝ったのか、語尾は小声で敬語になっていてそれがなんだか可笑しくて、クスクスと鉄朗の腕の中で声を漏らせば
『…Aちゃんは、随分と余裕そうですねぇ』
と少し悔しそうな声色の鉄朗がさらにぎゅっと抱きしめる力を強くした。
余裕なんてない。
寧ろ心臓が口から出てきそうなくらい緊張してるし、この心臓の音が鉄朗に伝わりそうなくらいなのに。
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おむらいす(プロフ) - 黒瀬さん» 嬉しすぎるコメントありがとうございます=͟͟͞͞♡かっこいいクロになれて良かったです!笑またいつでも遊びに来てください♡ (2022年10月9日 10時) (レス) id: def19ab9bc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 最高すぎてもうなんですかこれ……クロくんがもうかっこよくて、かっこよすぎて、しにそうでした。語彙力なくてごめんなさい。この作品に出会えたこと、本当に幸せです!おむらいす様に感謝! (2022年10月8日 19時) (レス) @page48 id: 59e036be23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おむらいす | 作成日時:2022年4月5日 20時