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『…好き』



言葉にしてしまえばたった2文字。

タイミングも変だしいきなり過ぎて自分でも驚いている。


だけど、足は立っている感覚もないし心臓はバクバクと鳴っていて息もちゃんと出来ているかすら分からない。


恥ずかしいとか緊張しているとかそれ以上の慣れない感覚と空気と、こんな雪の日にはかかないような汗がじわりと体の中から溢れ出しそう。

視線はつい足元を見てしまう。


時間にしてしまえばほんの数十秒の沈黙もやけに長く感じてしまい、何も言葉を発さない鉄朗に不安を覚えて思わず


『ぁの…鉄朗のことが』と、こんなに短時間の間で2度目の好きを伝えようと目線を上げれば耳まで真っ赤に染めた鉄朗がそこにはいた。



その続きの言葉は「ぇ…っと、その…」と言いながら口元を手で隠す仕草をした鉄朗の姿で続けられなかった。


赤い顔は隠しきれていないし、そんな表情の鉄朗を見てしまえば胸の鼓動はより一層早くなる。


ついこの間まで好きだの可愛いだの、言われているこっちが照れてしまうようなセリフを息を吐くように口にしていたのに、なんて思ってしまうほど見た事もない反応をしている鉄朗は新鮮で『そんな顔するんだ』とも思った。





「…俺の事が、、好きってことだよな?」

と何度目かの動揺とも取れる言葉を口にした後に確認するように私に問いかける。


改まって確認されると恥ずかしい。


『そ…う。
好きだよ、鉄朗のこと』


今度はちゃんと目を見て好きだと言えた。
今の私はどんな顔をしているのだろうなんて僅かに残った冷静な頭で考えた。


でもきっと真っ赤なんだろうなと思った。

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設定タグ:ハイキュー , 黒尾鉄朗 , 音駒高校   
作品ジャンル:恋愛
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おむらいす(プロフ) - 黒瀬さん» 嬉しすぎるコメントありがとうございます=͟͟͞͞♡かっこいいクロになれて良かったです!笑またいつでも遊びに来てください♡ (2022年10月9日 10時) (レス) id: def19ab9bc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 最高すぎてもうなんですかこれ……クロくんがもうかっこよくて、かっこよすぎて、しにそうでした。語彙力なくてごめんなさい。この作品に出会えたこと、本当に幸せです!おむらいす様に感謝! (2022年10月8日 19時) (レス) @page48 id: 59e036be23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おむらいす | 作成日時:2022年4月5日 20時

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