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食後に食べたチョコレートケーキの甘さが口の中にまだ残っていて、Aちゃんも同じ物を食べたんだと思えばもう一度唇に触れて甘さを確かめてみたくなるなんて、下心丸出しな事を考えてしまった自分をぶん殴りたい。
Aちゃんを家まで送って帰り際、いつも額にキスをするのは俺の事を意識して欲しいから。
俺の事を意識して、額のキスの意味をネットで調べて俺の事で頭いっぱいになればいい。
あわよくば好きになって欲しい。
でも本当はその唇にキスしたい。
Aちゃんに初めて好きだって言った夜、額にキスしたのはその唇に触れる勇気がなかったから。
いや、彼氏でもないのにそこに触れるのは駄目だとギリギリの理性で判断出来たから。
今だって目の前で『またね』と笑ったAちゃんの名残惜しそうに離れた手を引いて、強く抱きしめてその赤い唇に触れたい。
「出来るわけねぇだろ…」
心の中でそう思いながら、俺は好きな女の子を困らせたい訳じゃない。
最早ルーティンのようになっていた帰り際のキスも抱きしめる事も今日は出来なかった。
出来なかったというよりも、しなかったが正しいのかもしれない。
嫌でも元カレの存在が頭から離れずAちゃんの首筋にしっかりと付いていたキスマークを何度も思い出し、その度に独占欲や嫉妬が湧き上がり行動せずにはいられなかった。
でも告白の返事はいつでもいいと言った手前、急かすつもりはないが本音は早く聞きたい。
「あ〜…、意外と余裕ねぇかも…」
今の飲み友達という関係性が不満な訳でも、壊したい訳でもない。
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その気持ちが日に日に強くなりすぎて心に余裕がなくなってくるのが、一緒にいる時間が増え知らなかった一面を知る度に増してくる。
そんな焦りは俺らしくないと思いつつも、気持ちは早る一方だ。
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おむらいす(プロフ) - 黒瀬さん» 嬉しすぎるコメントありがとうございます=͟͟͞͞♡かっこいいクロになれて良かったです！笑またいつでも遊びに来てください♡ (2022年10月9日 10時) (
レス) id: def19ab9bc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 最高すぎてもうなんですかこれ……クロくんがもうかっこよくて、かっこよすぎて、しにそうでした。語彙力なくてごめんなさい。この作品に出会えたこと、本当に幸せです！おむらいす様に感謝！ (2022年10月8日 19時) (レス) @page48 id: 59e036be23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おむらいす | 作成日時：2022年4月5日 20時
