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懐かしい声。
風に乗って香水の匂いが鼻を掠めた。
『太一くん…』
ずっと会いたいと思ってた大好きな太一くんの姿がそこにはあった。
聞きたい事言いたい事たくさんあるけど「会いたかった」と口から出た言葉。
そんな私を優しく抱きしめてくれた太一くんからは、懐かしい香水の匂いと温もりを感じた。
私の家に着き先に沈黙を破ったのは
「好き」
太一くんの一言だった。
好きな人が出来たからって振られたのに何を言ってるんだろうと少しだけ冷静な頭で考えていたのを察したのか
「本当に今更だと思ってる。
やっぱりAの笑顔とかふとした時に思い出すし、一緒にいて楽しいって思うのもAだった。
これから先一緒に傍にいて欲しいって思うのはAなんだって気付いた。
自分勝手なのは分かってる。
けど、、もう一度やり直したい。」
本当に自分勝手だ。
今更好きだなんて、、本当にずるい
『…っ、、本当に…っ、自分勝手っ…』
私は口から出る言葉とは裏腹に泣きじゃくり、太一くんはギュッと抱きしめ何度も「ごめん」と謝った。
重なる唇。
「好きだよA」
何度も角度を変え啄むようなキス。
久しぶりの太一くんの想いを聞いてしまえば
例えそれがその場しのぎの嘘であっても受け入れたいと思ってしまった。
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おむらいす(プロフ) - 黒瀬さん» 嬉しすぎるコメントありがとうございます=͟͟͞͞♡かっこいいクロになれて良かったです!笑またいつでも遊びに来てください♡ (2022年10月9日 10時) (レス) id: def19ab9bc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 最高すぎてもうなんですかこれ……クロくんがもうかっこよくて、かっこよすぎて、しにそうでした。語彙力なくてごめんなさい。この作品に出会えたこと、本当に幸せです!おむらいす様に感謝! (2022年10月8日 19時) (レス) @page48 id: 59e036be23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おむらいす | 作成日時:2022年4月5日 20時