飲み友達の黒尾鉄朗に今日も口説かれる【黒尾鉄朗】

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ダンッ！！




『うまっ…』




働き始めてもうすぐ1年、ビールの美味しさも分かってきたけど働くって意外とストレス。





そのストレスを紛らわすかのように、行き付けの飲み屋で1人酒。
千鳥足で家に帰るなんて週末になればよくある事だ。







黒「あらあら？
まーたおひとり様？」




『てつろーじゃん
この前のお金払ってくれたよね？
返すよ』



黒「俺年上だぞ？
鉄朗くん♡か鉄朗さん♡って呼びなさいっていつも言ってるでしょーが。」



『飲み友達でしょー？
会社の上司でも高校の先輩でもないんだから好きに呼ばせてよ』




そう言いながら先日の飲み代をお財布から出せば
「いらねぇよ」と制されてしまった。





黒「ま、今日は俺と飲むって事でチャラな」








悪い奴じゃない事は確かなんだけど、口が上手いのか今日みたいに何だかんだそれらしい理由を付けて飲み代を払ってくれる。



飲み代を払ってくれるのは有難いけど、鉄朗と会えば毎回お金を出してくれるから流石に申し訳ない。
何かお礼も兼ねてお返し的な物をあげた方がいいのかなと思うけど、さっぱり分からない。





私は鉄朗の事はあまり知らないし、鉄朗も私の事はあまり知らないだろうな。
この飲み屋で知り合って3ヶ月は経つっていうのに。

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