遊び歩く言う間も無くずっと【鬼滅の刃】 (ページ36)

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◆痛みこそ愛 #鬼舞辻無惨ページ36

# 主人公鬼ヤンデレ
(※読む場合は自己責任で！)

無惨様が大好き。スキスキ、本当に。愛してる。心の奥底から思う、あたしを造ってくれてありがとうって。
だから思考を読まれたっていい。でもあたしの頭の中は無惨様ばかりの薔薇色で少し恥ずかしいから、それはちょっと困るかも。

＊

「首を締めると、お前の中も締まる」

はだけた着物のまま彼の上に跨(またが)っていたあたしは指の感触に目を細めた。ふと声を出した無惨様の、骨張った手があたしの首に触れる。無惨様の血の気の感じない白い指。心地良さそうな顔で、グッと力を込めていく彼。気道が閉まると、本当に体の奥が締まるのだ。

「…あー………う、うう」

死にそうなぐらい苦しいけど、あたしの中に無惨様がいる。粘膜(ねんまく)で繋がってる。幸せすぎて、このまま殺されてもいい。このままなら死んでもいい。今この瞬間に果てて消滅したい。

「お"ェ……っ！」

あまりの苦しさに嗚咽を漏らせば、彼は興奮したようにあたしの事を見つめた。あたしが本気で苦しむと、無惨様はいつも恍惚(こうこつ)の表情であたしを見上げる。そして人間の姿から、鬼に近い見た目に変化していく。これはほんとサイコパスだなって思うけど、その眼で見られるとあたしは途端にドロドロに蕩(とろ)けてガンと果てそうになる。

「抵抗(ていこう)しろ。それともこのまま私に殺されたいか？」

「…うん、…ころして、っ」

イイ、殺してもいいよ。そう思うけど、死んじゃったらもうこんな気持ちイイ事出来なくなるって思うとやっぱり生かしてて欲しい。
相容(あいい)れない正反対の感情にあたしは戸惑いつつも、これも悪くないなと思う。