30 掩蔽 ページ31
引き続き夏目たそ
「…………」
おかしい、
住宅街に堂々と聳え立つ一軒家のインターホンを何度も押す、が 応答がない
表札を見れば間違っている訳でもないし、ある部屋からは光がポツンと漏れている
もし眠っているとするならばそれを妨げる訳には行かない
帰ろう
「何でインターホンの音ってこんなうるさいんだろ。お、魔法使いさん」
「それはインターホンとしての機能を果たしてるからしょうがないヨ、やぁ、昨日ぶリ」
「昨日ぶり〜」
扉が開く音が聞こえれば 気だるそうな声が聞こえる
かつかつと足音が近付くと目の前にやって来て家の門を開ける
所々くりんと跳ねた髪はいつも通りで、
時折男を誘惑するような甘い緑のたれ目もいつも通り。
彼女らしい緩い部屋着の上には紛れもなくボクが手渡した白衣が羽織られていて新鮮な感じがする
そんな彼女の目の下には、彼女の憂いを表現するようなクマが出来てしまっている
「急に欠席してたかラ、体調を心配して様子を見に来たけどその目はどうしたノ」
「あぁ、クマですか……聞いてくださいよ、なんとなんと実験禁止令が突如解除されたのですよ」
「話が読めなイ」
「せっかちですねー、それで、この溜まりに溜まった実験と言う名の欲を解き放った訳なのですが、……収まることを知らないんですよ、この欲」
「つまり徹夜したも収まらなかったその欲はキミを学校に行かせることを許さなかったということかナ」
「中二臭いけど、そんな感じですね。にしても心配して来てくれるなんて魔法使いさんやっさすぃ〜、立ち話もなんですからどうぞ上がってくださいな」
手首を優しく掴まれて、愛らしく微笑まれたら断れる訳がない
先輩はボクが彼女に恋をしていると言った
けどもうそれを否定することはボクにはできない
ならもういっそ、
キミの毒沼に溺れてしまおう
「お邪魔するネ」
「邪魔するならさよなら」
「相も変わらず冷酷ダ、__」
そんなところも愛らしい
「なんか言いました?」
「言ってないヨ、何も、ネ」
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なんか闇堕ちみたいで納得いかないな
しかし書き直すのはめんどくさいのでね、うふふ(威圧)
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plum(プロフ) - あおばさん» コメント有難うございます!こちらこそ応援してくださり感謝です、これからも頑張りますので是非plumをよろしくお願いしますね (2017年10月10日 0時) (レス) id: 78b8758350 (このIDを非表示/違反報告)
あおば(プロフ) - 完結おめでとうございます!!すっごく面白くていつも更新を楽しみしてました!!これからも頑張ってください!! (2017年10月9日 19時) (レス) id: b75586ec16 (このIDを非表示/違反報告)
plum(プロフ) - すのーどろっぷさん» コメント有難うございます!面白く出来て良かったです。何とかあの二人を結びました(強制)。こちらこそ最後まで見てくださりありがとうございました。これからも頑張っていくのでよろしくお願いしますね (2017年10月9日 14時) (レス) id: 78b8758350 (このIDを非表示/違反報告)
すのーどろっぷ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!最後までとても面白かったです!夢主ちゃんと夏目くん、結ばれて良かった;;;←執筆お疲れさまでした〜 (2017年10月9日 14時) (レス) id: 9445aaa6c2 (このIDを非表示/違反報告)
plum(プロフ) - うろとさん» コメント有難うございます!楽しんで頂けて嬉しいです…!夢主のことですから猫語のみでなくきっと他にも色んな言葉を使ってる気がします笑 (2017年10月6日 17時) (レス) id: 78b8758350 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:plum | 作成日時:2017年9月1日 20時