雨 2 ページ10
『ふぅ……』
濡れた髪を柔らかいタオルで拭きながら廊下を歩く
いつもの部屋着やパジャマより若干大きく感じるTシャツを眺める
(なんか 抱き締められてるみたいだ……)
そんなことを考えながら 逆先のいる部屋に向かう
『お風呂気持ちよかったよ ありがと』
「そうカ、それなら良かったヨ……服はちょっとブカブカだけド……」
黒い液体……コーヒーを啜りながらこちらを眺める
(やめろ 頬を赤らめるな)
何か危険を察知した私は 逆先と若干距離を空けてソファに座る
「ほら、ココアだヨ ちゃんと体を温めてネ」
『うん』
ココアが注がれたカップに口をつける
瞬間 口の中にほどよい甘味が広がる
『うまぁ……』
「フフ、喜んで貰えて何よりだヨ♪」
にしても私が逆先の家にお邪魔することになるとは……
辺りをキョロキョロ見回す 仕掛けとか色々とありそうだ
「そんなにキョロキョロしてても何も出てこないヨ」
『そういえば親は?』
「あァ、両親は今仕事に行っているヨ」
『ほう』
「二人きりだネ?」
『にゃんこもいるよ』
逆先が言いたいことは大体察することができるがいちいちそれにノるのも面倒なため雑に返す
そして私の足に顔をすり付ける猫を抱っこして膝の上で撫でる
(可愛い……)
私の家にも癒しがほしい……今度相談してみよっかな?この子たちが猫だから私の家は犬で……♪
「……」
『ん?』
珍しくだんまりしている逆先
やっぱり私お邪魔かな……
『えっと、今日はありがとう、なんか邪魔してるっぽいから帰った方が良いかな?』
ソファから立ち上がる
すると手首を引っ張られる
「ボクが好きで家に招いているんだから邪魔なんて思ってないヨ、ちょっと猫に…嫉妬しただけサ」
(猫に……嫉妬…………)
割と可愛いと思っているといつの間にか視界が反転していて ソファの上に組み敷かれていることに一拍遅れて気が付く
『え、ちょなに』
「可愛い彼女が自分の服に身を包んでいるのを見て興奮しないわけがないヨ……」
『こ、興奮!?』
興奮から来ている汗なのかそれじゃないのか分からないけど 潤んだ瞳と荒い吐息で察した
(興奮してる!?)
そ、そんなに彼シャツというものは興奮するのか……はたまたコイツが異常なのか……
『ひゃっ』
優しく肌に触れられ自然と鼓動が早くなる
「ベッド、行こうカ♪」
そんな汗ばんだ顔の口元がにんまりと弧を描いた
*
(´・ω・`)……
ごめんなさい……
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蓮城桜 - 夢主ちゃんが近道の路地裏に行ったら不良に襲われそうになったところを夏目くんが助けるっていうシチュエーションでお願いします!こちらもできれば最後甘くしてほしい(ボソッ (2017年10月1日 22時) (レス) id: bfea0b4b67 (このIDを非表示/違反報告)
蓮城桜 - 夏目くんが風邪を引いた夢主ちゃんを看病するっていうシチュエーションでお願いします!…少し甘めにしてほしい(ボソッ (2017年10月1日 21時) (レス) id: bfea0b4b67 (このIDを非表示/違反報告)
plum(プロフ) - ゆかりんごで飴さん» リクエストありがとうございます!!まっかせてください! (2017年8月17日 21時) (レス) id: 78b8758350 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかりんごで飴 - 温泉旅行でリクお願いします!できれば少し夏目くんのSなところが見たいです (2017年8月16日 18時) (レス) id: 65f1228438 (このIDを非表示/違反報告)
plum(プロフ) - ゆかりんご飴さん» コメントどうもです!何でも書くんでどうぞお願いしますね! (2017年8月13日 19時) (レス) id: 78b8758350 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:plum | 作成日時:2017年7月13日 11時