嫉妬心2 ページ6
『ふわぁ』
誰もいない教室で欠伸をする
(眠い、寝そうだ)
そういえば結構前に寝てしまって起きたら机の上にゼリーがあったんだよね……あれ怪奇現象だよね……
え、怖くね?
『あー、なんか寒気してきたかも 帰ろ……!?』
席から立ち上がり 教室から出た その瞬間に
視界が真っ暗になる
私の顔を優しく覆う手は少しひんやりとしている
(え、なにコレ 私これから拉致されるパターン!?)
「フフ、だーれダ♪」
イタズラに笑う声と 妙な発音をした語尾で気付く
『逆先……』
色々とおかしい 全く気配や足音を感じなかった
それも彼の言う 魔法 であると言うのか
「正解♪」
楽しそうに笑うと 私の視界を隠していた手が そっと外される
そしてその両手は私の腰に回される
『ひゃうっ』
「逃がさないヨ、Aちゃン♪」
後ろから抱き締める体勢で私の首に顔を埋めると そっと耳元に寄って吐息混じりに言葉を吐く
『な、なに……』
「キミが悪いんだヨ…」
いやらしい音を立てて耳を舐められる
『ちょ、ちょっと…ん……』
「あまりボクの嫉妬心を煽るようなことはしないでくれないかナ?」
『煽るって、何もしてないけどッ?』
「本当に身に覚えがないノ?」
『う…ん』
「ボクは見たけどなァ、キミが男子に膝枕をしてあげている所ヲ♪」
ニヤリとした笑顔でこちらを見ているが 琥珀色は笑っていない
『あれは……凛月が無理やり』
「ヘェ、ボクのことは名字呼びなの二、その子は名前呼びなんだネ?ますます妬けちゃうなァ」
『お、男の嫉妬は見苦しいぞ!』
「それが男の性ってものでショ?もちろん女性もそうだけど 男性は独占欲が強いんだヨ♪」
不意に私の目と逆先の目を合わせられる
すると逆先は自分の人差し指で自分の唇を指差す
「キミからキスしてくれたら許してあげないこともないけどなァ」
……
『つまり、それは……』
「早くキスしてヨ♪Aちゃン♡」
案の定 そうだった
キスの経験なんて 小さい頃ほっぺにされたぐらいだし……相手がコイツなんて…………
逆先の肩にポンと手を置いた
どうせコイツのことだから しなかったらしなかったで自分からしてくる
それなら自分からしてすぐ終わらす方が良い
『目を瞑れ……』
「仰せのまま二♪」
『ん…』
何も音を立てない ただ重ねるだけ
それですぐ終わろうとした
けれど唇を離そうとした瞬間 後頭部を押さえられて
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蓮城桜 - 夢主ちゃんが近道の路地裏に行ったら不良に襲われそうになったところを夏目くんが助けるっていうシチュエーションでお願いします!こちらもできれば最後甘くしてほしい(ボソッ (2017年10月1日 22時) (レス) id: bfea0b4b67 (このIDを非表示/違反報告)
蓮城桜 - 夏目くんが風邪を引いた夢主ちゃんを看病するっていうシチュエーションでお願いします!…少し甘めにしてほしい(ボソッ (2017年10月1日 21時) (レス) id: bfea0b4b67 (このIDを非表示/違反報告)
plum(プロフ) - ゆかりんごで飴さん» リクエストありがとうございます!!まっかせてください! (2017年8月17日 21時) (レス) id: 78b8758350 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかりんごで飴 - 温泉旅行でリクお願いします!できれば少し夏目くんのSなところが見たいです (2017年8月16日 18時) (レス) id: 65f1228438 (このIDを非表示/違反報告)
plum(プロフ) - ゆかりんご飴さん» コメントどうもです!何でも書くんでどうぞお願いしますね! (2017年8月13日 19時) (レス) id: 78b8758350 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:plum | 作成日時:2017年7月13日 11時