【あんスタ】私は貴方に告白してない＊番外編詰め【逆先夏目】

初デート１ ページ2

「やァ、Aちゃン♪」

『ごめん、待った？』

「いやボクもちょっと前に来たところだヨ♪」

噴水の近くでモデルの撮影みたいに立っている逆先に駆け寄る


普段 男友達とかと出掛けない私はこういう時どんな服を着ていけば良いのか分からなかった私は友人……菜月にプロデュースしてもらい

涼しげな水色のトップスと白い長めのスカートを見にまとう 頭には水色の小さいリボンが乗ったカチューシャを

(なんかもう恥ずかしい)

逆先はおしゃれで爽やかな服を着ていて眼鏡や帽子やらで軽く変装
アンタのアイドルオーラは隠しきれてませんよ
なんて思う


元はといえば 私がそんなに興味のない恋愛映画を観に行くなんてことも 菜月のせいだ
一緒に観に行こうと誘っておいたくせに違う子になんか誘われて ２枚のチケットは私に託される

(ごっめーんA、違う子に誘われちゃって観に行ってしまったんだ、まさかあの映画を観に行くなんて分かんなくて…… つーことで、コレあげるよ、彼氏さんと行ってきな☆)

あぁ 思い出すだけでイライラする 私が誰かにあげてしまおうと悩んでる時に 私の手からひょいと逆先がチケットを取り上げると 本当に行くことになってしまっていた

一生恨む……


『はぁ、』

ついため息が漏れてしまう
一応これが私たちの正式な 初デート だ
ちょっと申し訳ないことをしてしまった

「ため息なんて関心しないナ、ほら行こウ♪」

(お前だってつむぎ先輩とかに向かってたまにため息吐くやん)

そんなことを考えているといつの間にか繋がれた手を引かれて歩き出す


１本ずつ絡められた手にドキドキしながら映画館に向かった

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