第7訓 ページ8
「皆さん、今日から一緒に勉強する仲間が一人増えます。スイ、自己紹介できますか?」
松陽先生のあとをついていったら教室で、いきなり自己紹介をふられた。
自己紹介など何を言えばいいのだろう?とりあえず名前と年齢だけ言っておけばいいのかな?
「スイです。としはいつつ。よろしくおねがいします。」
「はい、よくできました。5歳だと、松下村塾最年少になりますね。皆さん、助け合いつつ仲良くしてあげてください。席は……小太郎の隣が空いてますね。小太郎、今日は教本をスイに見せてあげてくれますか?」
「はい、わかりました、先生。スイ、こっちに来るがいい。」
そう言って手招きをしているのは薫並の女顔で髪を一つに束ねている男の子。
その人のそばに行くと、俺は桂小太郎だ。気軽に小太郎兄さんとでも呼んでくれ、と言われた。
白髪の男の子からはこいつなんてヅラでいいぞ〜と、やじが飛んでくる。
それに対しヅラじゃない、桂だぁぁぁ!と叫んでる彼はさっきまでの落ち着いた姿とはかけ離れていて、思わず笑みがこぼれた。
「では、あいだをとって『こたにい』って呼ばせて頂いてもいいですか?」
「あぁ、もちろんだ!」
その時のこた兄の顔はすっごく喜んでいるのが全面に出ていて……なんか怖かった。
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廣岡唯 - 続きをくれよアル(神楽) (1月14日 16時) (レス) @page13 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
ran(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (12月14日 18時) (レス) id: cc8a597751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2022年9月12日 16時