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第6訓 ページ7

「わたし、べんきょうをしたい。れいぎさほうとかじゃなくて、もっといろんなこと。そとのせかいがどうやってまわっているかとか、なにをすればたいせつなひとをまもれるようになれるのかとか、しりたい。わたしにおしえてくれる?」


「もちろんです。さっきまでの取り繕った敬語よりも今の姿のほうがよっぽどいいですよ、小さなお侍さん」



習った礼儀作法さえ、忘れて話してしまうなんて恥ずかしい……


でも、それよりも気になるのは
「おさむらいさんですか?」


「おや、違いましたか?ここにくる生徒の大半は自分なりの武士道をもった侍となるべくきているんです。先程大切なものを守るための方法が知りたいと言っていたのでてっきりあなたもそうなのかと思ったのですが。」


「わたし、ぶけのうまれではないのでしせきはありませんよ?」


「武家の生まれかどうかなど些細な問題です。たとえ氏も素性もしれなくとも、たとえ護る主君も戦う剣をもたなくとも、それぞれの武士道を胸に掲げてそれぞれの侍になることは出来ますからね。……おや、そろそろ授業のじかんですね。中に入りましょうか。」


「……そういえばまだ名前を名乗ってなかったですね。私、この松下村塾で教鞭をとっています、吉田松陽です。あなたの名前も聞いてもいいですか?」


えっ、どうしよう。流石に翠緑と本名を名乗るわけにはいかない。

「えっと……スイです?」


「スイですね。今日からよろしくお願いします。」


「こちらこそよろしくおねがいします、しょーよーせんせい。」


私は、急いで前を行く松陽先生のもとへ走っていった。

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廣岡唯 - 続きをくれよアル(神楽) (1月14日 16時) (レス) @page13 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
ran(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (12月14日 18時) (レス) id: cc8a597751 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年9月12日 16時

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