《旧》怪盗Aは立花 彩

☆31☆ ページ33

若「よし、諸君！ よく聞け！」

うわぁ、命令口調だ。

若「とりあえず板東は、椅子を持ってアーヤの隣に座れ」

須「はいよ」

あぁ、結果的にそうなったのね。

若「アーヤも早く座れ」

はぁーい。

私は、あのゴージャスな椅子に座る。

なんか……王様になった気分♪

若「気を取り直して、KZ会議を始める」

わぁーい！

若「では、前の会議を読み上げてくれ」

は？

私！！！

前の会議とかいつした？

てか、読み上げるって、どこに書いてあるの！？

彩「あ、あの……」

七「アーヤ、事件ノートは？」

あ、多分それ！

彩「あの……事件ノート、忘れました！ ごめんなさい！」

多分私って、書記なんだよね。

秀明とか、学校は国語だけ成績良くしてるもん。

小「アーヤ、気にすることないよ」

え？？？

翼「大丈夫、俺が覚えてる」

うぅ、

彩「ありがとう、小塚s君、翼！」

危ない、危ない。

さっきの忠告忘れてた。

それは、私がみんなをさん付けすること。

本当は、若武さんが若武。

翼君と忍君が翼と忍。

その他は、苗字＋君。

あ、さっきって、若武さん家に行く途中の時ね。


優しいな、小塚さんと翼君は。

若「では、美門。先日の会議を読み上げて」

翼「うん。えっと、今回俺達探偵チームKZが調査するのは、『怪盗事件』です。内容は、最近話題の怪盗ジュエリーズ の正体を突き止めることです」

は、怪盗ジュエリーズ だとぉ！！！

なーんで、これまた私達なわけ！？

あ、緊急集合ってもしや、私達が解散宣言をしたからだ！

若「よし！ では、情報収集だから黒木……って、黒木は居ないもんな」

うん。衣里とお散歩中。

上「若武、少しなら黒木から情報がまわってきている」

黒木さん って、衣里情報によると、めちゃくちゃコネが多いんでしょ？

マスクルージュも嗅ぎ回れる実力者。

ちょっと手強いな。

で、黒木さんからの情報って？

上「立花」

彩「はい」

思わず敬語になっちゃった。。。

上「他のノートとかにメモって」

うん。。。

メモる物、無い。

須「彩、これ貸す」

そうして渡してきたのは、一冊のノート。

あ、助け船を出してくれたんだね。

彩「ありがとう」

そうして、このノートに書くことになった。

ていうか、ノートなんて普通持ち歩かないよね。

なんでだろ？

まぁ、後で聞いてみよう！

上「じゃあ、言うぞ」

ゴックン。

一体どこまでバレてんだろ。。。

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