病みゲーム52 ページ7
「____A!」
私の耳に直接入ってくる声。
あぁ、そっか…
私、気をた失っているんだ。
でも、どうしてかな?戻りたくないよ。
このまま一生寝ていたい。
何が悪いわけでもないのに、不運な疎外感。
たった一人の孤独。
ストレスや精神的苦痛だって、たくさんたまっているんだから……
「__ちん、Aちんの様子は!?」
「落ち着いて、大丈夫。只の発熱みたいだから。安静に寝ていれば」
「発熱?それって相当ヤバイじゃんかよ!薬とか………、って、この辺りにそんな処ないし………」
「それに、不自然な行動をとると、すぐまた何をされるか分かったもんじゃない」
「だからって、はいそうですかって、すごせねぇーよ!」
怒声が響きあうなか、私は人差し指を少し動かした。
「僕たちが取り乱したって、何もならないだろう?気持ちは分かってるけど、もう、今となっては、どうすることもできないんだよ!」
「……………………、る」
「えっ……?」
「ちょっと頭、冷やしてくる!」
パタン、と音をたてて、誰かが出ていく。
喧嘩、なのかな?
状況がいまいち理解できないし、盗み聞きするようで悪いんですが、出るチャンスを完全に見失ってしまいました…
「困ったもんだね、敦にも……」
………えっ?今の会話の人むっくんだったの?
「…………………………このまま邪魔になるようなら、
_______コロシチャオウカナ?」
『っ………………!?』
おもわず声が漏れてしまう。
気づかれていない事を願うけど、……でも、今のって……………
「…………………………」
『…………………………』
…どうしよう。
起きてました!なんて言える訳ないし、何よりそんなことをしたら、真っ先に刃を向けられるだろう…
「……………」
沈黙が痛く苦痛だ。
息するのがやっとで、背中に視線を感じて下手に寝返りもうてない。
………お願い、何処かへいって………
「A、起きてるでしょう?」
『………………………』
声が出るのを無理矢理口を塞いで押しとめる。
キィーと足が軋む音。
此方に近づいてくるのが分かった。
心臓が本当に出てしまうかのように、高鳴っている。
恐怖だけが私を包み、只ひたすら願い、瞼を瞑る。
「______A」
もう一度軋む音と同時に、私の顔に息がかかった。
それは、執行猶予のような感覚。
_____タスケテ__
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るみかん(プロフ) - めちゃくちゃいいです!更新頑張って下さい! (2015年7月9日 18時) (レス) id: 0c2ece788f (このIDを非表示/違反報告)
プリンちゃん - 今まで読んだヤンデレ小説の中で、 一番おもしろいです!! これからも再新頑張って下さい。 応援しています。 (2015年5月18日 0時) (レス) id: 3d38f816ce (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわ。(プロフ) - 5648>>病みつきゲームの1を見てすごくよくてあっとゆーまに読んでしまいました…(*ノωノ)2もこれから読んで楽しみます!ヤンデレ最高です☆頑張って下さい!! (2015年5月10日 23時) (レス) id: a5eb35bf7f (このIDを非表示/違反報告)
みやはら - 更新頑張ってください( ̄^ ̄)ゞ待ってます! (2015年2月10日 0時) (レス) id: eea8b52709 (このIDを非表示/違反報告)
5648(プロフ) - 華威李(^ω^=^ω^)さん» コメントありがとうございます*これからも、応援よろしくお願いいたします! (2015年1月28日 16時) (レス) id: d69dc2f124 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茜 | 作成日時:2014年9月15日 12時