file.42 エース ページ48
一瞬、やべぇ、と思ったけど
そのまま続けた。
「あーそりゃわかんねーよな。今まで
逆境とは無縁の生活を送ってきた
王子様にはわかるわけねーわ！」
レオナ「………はぁ？」
リドル「エース！他寮と揉め事は禁止だよ」
「……っ」
レオナ「…はっ、そっちのとこじゃ
草食動物の躾もできねーのか？坊ちゃん」
リドル「…………は？」
ヴィル「やめなさいアンタ達！キリがないでしょう」
学園長「シェーンハイト君の言う通りです！
まったくどうしてこうもうちの学生は
血の気が多いのか…ひとまず、次回は
トラッポラ君抜きで寮長会議を改めて実施する
ことにします」
レオナ「…………チッ」
【in ハーツラビュル寮】
リドル「エース……いきなりレオナ先輩に
ああも反抗するとは、君らしくもないね。
いつもの君なら、笑ってなだめていた」
「………………」
リドル「……責任を感じてるのかい？」
「……それも、あるけど、
オレ、あの時何もできなかった」
リドル「…………」
「アズール先輩から電話がなかったら、
軽傷じゃ済まなかったかもしれねーって思うと、
自分が惨めに思えてきて、
だから、余計レオナ先輩にムカついたっつーか…」
リドル「たしかに、レオナ先輩も
言いすぎたところはある。
大切な人が傷つけられて、あんなことを
言われたら、僕だって何をするかわからないからね」
「…なんか、すげー想像つくんスけど…」
リドル「…でも、だからって喧嘩をしていい
理由にはならないんだよ。エース、君は
何もできなかったと言っていたけど、それを
誰かから責められたりしたのかい？」
「………いや、それは…」
リドル「きっと僕が監督生だったら
どうして助けてくれなかったのなんて
思わないだろうね。
エースが責任を感じるのもよくわかる。
けど、監督生は謝って欲しいわけじゃない。
物事に優先順位をつけるのも大切だよ」
「……………」
寮長は「今君には落ち込むよりやるべきことが
あるんじゃないのかい？」と続ける。
その瞬間、なぜか無性に監督生に会いたくなった。
リドル「………ハートの女王の法律第430条」
「は？なんスか急に」
すると突然、寮長が怪訝そうな表情を浮かべた。
続く (更新停止中)
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sora(プロフ) - 泉さん» そう言って貰えるととても嬉しいです！ありがとうございます(><) (2021年9月22日 10時) (
レス) id: cf4b8db19d (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 何かキャラにヴィラン感があって凄いリアル！ (2021年9月17日 22時) (レス) id: ad34eed13f (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - えびさん» めちゃくちゃ嬉しいです！ありがとうございます！(●´▽`●) (2021年5月18日 9時) (レス) id: cf4b8db19d (このIDを非表示/違反報告)
えび(プロフ) - ふたりの友達以上恋人未満の関係が読んでいてすごくはがゆいのですがそのはがゆさがとても心地よくてクセになります！さいこうです…！ (2021年5月16日 19時) (レス) id: 6715f58068 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - yellowさん» ありがとうございます！ギャグ(？)に関してはこれで合っているのか不安になることもありましたが、そういった意見を頂けるだけで励みになります！ありがとうございます(；ω；) (2021年5月8日 19時) (レス) id: cf4b8db19d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora | 作成日時：2021年4月7日 23時
