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*
「あ、センラさん、全く関係ない質問なんですけど」
「……どうしたの？」
「奥原さん、というお客様を知っていますか？」
瞬間、嫌悪感丸出しで顔を歪ませていった。そんな可笑しい人なんですか。
「気色悪いおっさんやよ。俺らを相手にする気持ち悪い性癖持っとる癖して小夜さんにも媚び諂う不快なクソ野郎」
あんなん金持ってなかったら誰も相手にせんわ、と吐き捨てるように言ったセンラさん。
なかなかに酷い言われようで顔も知らない人に同情しそうになる。と、「それにしてもさぁ」と声をかけられたからセンラさんのほうに顔を向けた。
「ドロドロの庇護欲やったね」
「……え？」
「うらたん。Aあの人に何したの」
「……えと、境遇に同情してもらえまして」
いきなりの名前呼び捨てに驚く。ああでも小夜さんもそうだったから、此処ではそんなものなのかな。
「うらたんの愛、重いよなぁ」
「……へ」
「そんな守られてもなぁ、自分の足で立てるっちゅうねん」
苦笑いで大空を見上げるように寝転がる彼。もしかして、センラさんも同じ境遇だからって愛されてたのかな。私は別に嫌でもなんでもないから何も言えないけれど。
「庇護欲よか、共依存の方が絶対強いのに」
え、と口から驚いた声が滑り落ちた。センラさんは静かに起き上がると微笑みながらこちらに寄ってくる。さっきのように、笑顔に違和感がないのがさらに恐怖心を煽ってきた。
「あ、え、センラさ、」
「A、花みたいやなぁ。食んでしまいたい」
「は、はな……？」
からからと変わっていく話のタネに頭が追いつかない。必死に考えていると、肩を優しく押されて床に倒された。その上に軽く覆いかぶさってくる。
「お前、本性をさらけだしているようにみせて上手く隠してるよね」
「え、……え？そう見えますか」
「あは、自覚なし？まぁええわ、すぐに本当のお前を捕まえてやるから」
ぞわ、と鳥肌やら何やらが逆波をたてた。体験したことなんてないけれど、艶事が始まりそうな気配がする。え、これって拒否してしまっても良いのか、それで傷ついたりしないかな。
頬の輪郭を描くように撫でられる。倒れた時にそっと支えてくれた時の手つきと、私を押さえつける荒々しい手つきとの違いになんだか泣きたくなってきた。
と、センラさんの声が、心にポトリと落ちた。
「……A、嫌なら嫌って言うてよ。そんな泣きそうな顔、見とうない」
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響 - めちゃめちゃ好きです！よかったら続きお願いします✨ (2022年5月23日 21時) (
レス) id: c19490a4d5 (このIDを非表示/違反報告)
甘党ミカン - 4人とのやり取りにニヤニヤしてました((どうでもいいかもですけど笑ってるけど目元が笑ってない怒り方ってなんか怖いですよね(自分だけかも)最近､花魁等にはまってるのでこういう作品をありがとうございます(*´▽｀*)更新頑張って下さい! (2020年9月25日 2時) (レス) id: 8dcda58632 (このIDを非表示/違反報告)
絵怜音(プロフ) - のこさん» コメントありがとうございます！いやいや、私も書きながらニヤニヤしてるので！いや寧ろ、カオナシみたいに語彙をなくしているので！多分私の方が気持ち悪い……です！のこさんこそ、コロナにお気を付けてくださいね。コメントありがとうございました！ (2020年5月13日 6時) (レス) id: d5db198697 (このIDを非表示/違反報告)
のこ - 更新お疲れ様です！とても面白かったです！！urtさんサイド最高です！一人で2828してました！！(キモいですよね…)更新頑張ってください！コロナウィルスにも気おつけてくださいね。コメント失礼しました！ (2020年5月11日 21時) (レス) id: e0ede7313f (このIDを非表示/違反報告)
絵怜音(プロフ) - ゆりま(ゆきな)さん» コメントありがとうございます！花や、花良いですよねー！私も好きです！面白かったですか！嬉しいです！更新頑張ります！ (2020年5月9日 9時) (レス) id: d5db198697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵怜音 | 作成日時：2020年4月4日 18時
