Shadow Raito Story ～影と光の物語～ (ページ17)

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#17 ページ17

私「いくよー！マジックダーク・エナジー！」

なんか、中二病っぽい技名を叫び、
シフォンに教えてもらった通りに杖を振る。

……私、まだ小3なのにもう
中二病デビューかぁ……
まぁ、学校行ってないけど……

{ドゴーン‼
その瞬間、目の前にあった的がわりの
大きな岩が消し飛んだ。
何が起きたのか、あまりわからなかったが
杖の先っぽから、紫色の閃光が出たような
気がする。

私「…へ？………………」

よく見ると、ハヤテとシフォンも
結構驚いているらしい。

ハヤ「…A？ほんとに初めて
なんだよね？」
私「…う、うん……………」
シフ「…す、すごいです……。
初挑戦で魔術を出せた人………
初めて見ました…………」
私「…え？……わ、私はただ、シフォンに
教わった通りに、技名を言って
杖を振っただけなんだけど……」
ハヤ「…あ、A！」
私「……？」
ハヤ「初めての魔術！成功おめでとう‼」
シフ「あ、たしかに…おめでとう
ございます！」
私「…あ、ありがとう……」

やばい…
泣きそう……て言うか、
もう半泣き…………

ハヤ「…ど、どうしたの⁉」
私「……なんでもない！ (ニコッ」
シフ「…ならいいんですけど………」
ハヤ「魔術が使えたことに、びっくりした
じゃない？」
私「そうかも……」
シフ「じゃあ、続きやりますか！」
私「…うん！」

………よかった。半泣きになってたって
バレてないみたい……
『おめでとう』かぁ～
言われるのって初めてかもなぁ………

後で、部屋で泣こう。

そう思って、私は魔術の練習を
再開した。