起きたら山田家にいたんだが【ヒプマイ】

四十一話 最悪の出会い？ ページ45

あ、これは終わったかもしれん。

左馬刻様と、合歓ちゃんと会えた嬉しさと、一郎君と、左馬刻様が出会ってしまった絶望感。
情緒不安定になりそう。

そんなことを思っている内にも、火花をバチバチさせている。
やべぇどうしよ。

左『クソ偽善者の一郎くんよぉ。どうしてお前が、ヨコハマにいんだよ！』

こわ、迫力やべぇ。

一『俺がどこ行こうが、勝手だろ！』

わお、一郎くんも中々こわい。

もう、二郎君と三郎君の時みたいに怒ろうかな。左馬刻様は無理だけど。そう思った時だった。

合『二人とも、喧嘩やめてよ！』

合歓ちゃんがそう言うと、二人はピタリと喧嘩を止めた。
え？どうゆう状況？

合『二人とも、会ったらすぐ喧嘩するんだから！いい加減やめてよ！』

そう言うと、二人ともしゅんとして

左、一『ごめんなさい……』

と言った。
左馬刻様が落ち込むのはわかるけど、なんで一郎君焦ってるんだろ。

合『ごめんね、デートの途中に。私、碧棺合歓って言います。よろしくね！』

あっ天使。
ん？デート？私と、一郎君が？デデデデ、デート？
周りから、カップルに見えてたのかな？そう思うと、顔がにやけそうになった。

『私は、森山Aって言います！よろしくお願いします！』

合『ほら、お兄ちゃんも自己紹介して！』

『めんどくせーな。チッ、碧棺左馬刻だ。』

あ、かっこいいです。

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