起きたら山田家にいたんだが【ヒプマイ】

三十一話 存在しない ページ34

銃兎目線
なぜ、あいつは嘘をついたのか。きっと、学校に行かないのは他の理由があるはずだ。
根拠はないが、そう思った。

なぜ、こんなにも気になるのだろう。
しかし、名前があれば調べられるだろう。そう思い、『森野A』について、調べ始めた。






が、何度調べても、あいつの、いや『森野A』の名前がなかった。

なぜ？まさか、偽名を使っていたのか？いや、あの言い方は、きっと嘘じゃない。

じゃあ、あいつは、『森野A』は、『何者』なんだ？
学校に行っていないのにも、関係があるのか？
いや、学校にも入れない。
なぜか、とても恐怖に煽られた。名前がないだけなのに。いや、名前がないのがおかしいんだ。

データが存在しないなら、これ以上これを調べても意味はない。
だが、データじゃなければ、そうだ。人に聞けばいい。そう思い、聞き込みをした。

だが、いくら聞き込みをしても、結果は出なかった。


あいつは、存在ない人間なのか？この目で見た人が存在しないなんて、信じられないことだ。

不本意だが、まだ、彼なら調べられるかもしれない。そう思い、『萬屋』に電話した。

三十二話 衝撃の事実→←三十話 兎さんとの出会い1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す