【黒の時代】最年少幹部の愛し方【太宰治】

１５話 ページ18

４年前。








『あるじ様___私はこの命尽きるまで貴様を守り切ります』




月が赤く染まる深夜


Aの赤く染まった着物の袖がゆらりと揺れる



二人の周りには大量の死体がある



濃く染まった赤色





｢綺麗だ君は、そうですねぇ。何色にも染まらなく、ただ私の色にその目を焦がしたらいいだけの人間です｣




洗 脳されそうだった



この魔人の言葉は私を壊す



『勿論ですとも。』






しかし、Aのあるじ様なのだ逆らうことなどしては殺される







『…何色にも、か』


｢どうかされました？｣


Aの瞳に彼女が映る



あぁ、幸せだ今にも死ねるくらいだった




Aは世界が誇るようなもんだ






Aを手に入れる事は決して出来ない、むしろ手に入れたらいけない様な気がする





だがこの魔人はAを気に入り、自ら自分の物にしようとした







Aが孤児の時に丁度拾ってくれたのだから




『今日はいい月が見れそうだ』



｢___そうですね｣




相変わらず私達は真っ黒に染まっていた。



ドフトエフスキー






Aと手を組み、横浜の4分の1の人達をウィルスで殺した奴らだ


その時から魔人と名をつけられていた

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