【黒バス】愛が溜まった水槽で溺死しよう。【短編集】

寂しい夜に　【相田リコ】 ページ31

『先輩、愛してます！おやすみなさい(ゝ∀･*)ﾉ』




メール画面に映る、私を好きだと言い張る後輩…Aの如何にも可愛らしい顔文字アピールをしてくる文章に、私はため息をつく。
困ったような、嬉しいような、複雑な感情だ。



「何が愛してるー、よ。期待しちゃうでしょ、バカ。」



ベットの枕に顔を埋め、赤くなった頬を隠すように手で覆った。

ああもう。
何で私がこんなバカ可愛い…じゃなかった、アホっぽい後輩を気にしなきゃなんないのよ。



『リコ先輩、今日も可愛いっすよ。俺と付き合いません？』

『は、はぁ！？な、なに言ってんのよバカっ！』

『ほら、すぐ顔が真っ赤になる。トマトみたい。』



低く色っぽい声で言われたことを思い出すだけでも悶える…じゃない、腹が立つ。
いくら後輩と言えど、手を出すなんてないない。年下は許容範囲じゃない。

あ、でも背高いし、顔も大人びてるし…。


頭の中で思い浮かべたA姿にハッとする。



「だーかーらー！違う違う！Aの事なんて好きじゃない！！」



ボスッと音を立ててベットに沈んだ私は、赤く染まった顔のまま眠りについた。





＊□ ◆ □ ◆ □＊




「俺は本気なのになぁ…。先輩、気づいてくれっかな。」




まあ、振り向いてもらえるまで諦めないし。








.









寂しい夜に。

(貴方に会いたくて堪らないわ！)

気付いてハニー！　【火神大我】→←13ｇの毒を盛る　【花宮真】　※鬱注意

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す